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2011年1月11日

radiko というサイト

このブログでも時々書いていることだが、私はラジオ人間である。車を運転している間はほぼ 100%ラジオをつけっぱなしで聞いているし、家にいるときも、狙い澄ました番組以外はテレビをみることはほとんどない。

しかしこれに関しては、最近まで不満があった。私の居住するつくば地域は都心から遠いせいか、受信状態があまりよくないのである。AM 放送は、ラジオを置く向きを微妙に調整しないとノイズが入るし、FM 東京や J-Wave などは救いがたく受信状態が悪い。なぜか、カーラジオの場合は OK なのだが。

ところが、ようやくこの不満が解消した。インターネットの radiko(ラジコ)というサイトで、IP サイマルラジオ(Internet Protocol simulcast radio)が聞けるようになったのである。試験放送の時は茨城県は聴取地域から外れていたが、本放送になってから問題なく聞けるようになった。ありがたいことである。これで、我が家のラジオはノイズから解放された。

ただ、この radiko は、iPhone では聞けないものと思っていたのである。というのは、radiko のトップページにあるメニューは flash で表示されるので、iPhone の Safari ではまともに見えないのだ。ということは、iPhone では対応できないのだと、私は早合点して諦めてしまっていた。

ところが、ある日ふと気付いたのである。これだけ豊富なアプリが用意されている iPhone だもの、radiko の聞けるアプリがないはずないではないか。そう思って探してみたら、やはりあったのだ。iPhone で radiko を聞ける公式アプリが無料で提供されている。もちろん、さっそくインストールした。

これで私は、その気になればほとんどどこでもラジオを聞ける環境を手に入れてしまったのである。ただ、電車などで高速移動中だと、時々ぷつんぷつんと途切れて、ちょっと前から繰り返して受信されてしまう。これだと、聞き終わるのは実際の放送終了よりかなり遅れてしまうだろうという気がする。

移動中の radiko は、現時点ではあまり使い物にならないと思った方がよさそうだ。それでも、出先で気軽にラジオを聞けるというのはありがたい。小型ラジオを持ち歩けばいいではないかと言われそうだが、そこはそれ、ケータイだのなんだのと、あまりいろいろ持ち歩きたくはないではないか。

ただ、このありがたさも、関東にいるときだけのようなのだ。放送の世界では 「県域免許制度」 というシバリがあって、全国で radiko が聴けるようには当分ならないようなのである。これは、地方局の保護のためと言われるが、どちらかと言えば、キー局が地方局に番組配信することで収入を得るという構造が崩れてしまうことの方が問題なのだろうと思う。

私なんか逆に、関東にいても故郷の山形放送を聞きたいと思うことがあるのだが、こうした制度がある限り、その希望が実現されるのはずっと先になるようだ。

 

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