洛南を廻る
仕事で神戸に来ている。仕事自体は明日なのだが、朝から入ってしまうので、前泊というわけだ。好都合なことに、今日は何の予定も入っていなかったから、朝から出て昼に京都で途中下車し、半日洛南を見物した。
初めは伏見稲荷とその周辺を廻ってみるつもりだったのだが、新幹線の中で急に思い立って醍醐寺に行きたくなった。豊臣秀吉が「醍醐の花見」をしたことで知られる桜の名所である。道順を調べているうちに、小野小町ゆかりの寺、随心院が近くにあると知り、話のタネに寄ってみることにした。さらに勧修寺も近いので、ものはついでと寄ることにした。
勧修寺は真言宗山階派の大本山。池のある庭がきれいだった。睡蓮の咲く頃はさぞ見事だろう。そこから歩いて10分ちょっと。随心院は「小野小町ゆかり」なんて言うから観光色の強いところかと思ったが、それほどではなく、結構落ち着いたいいお寺さんだった。ここも真言宗で善通寺派の大本山。
そこからさらに 10分ちょっと歩いて、醍醐寺。ここは真言宗醍醐派の総本山。今日は真言宗の大本山ばかり 3カ所も廻ってしまった。ここに着いたときには既に 3時を過ぎていて、醍醐三宝院の庭園を見る時間がなくなってしまっていた。
この醍醐寺、なかなかのもので、私はすっかり気に入ってしまったのである。霊宝館に展示された仏像は重要文化財のオンパレードで、国宝の五重塔、庭園もまた見事。本堂では 「五大力さんの法要」 が行われていたので、私もちゃっかりと混じって座っていた。ああ、今日は般若心経を何度聞いたことか。(写真は醍醐寺)
ここで 4時を回ってしまったので、伏見稲荷はもう時間的に無理かとも思ったが、iPhone で路線を調べてみると、1時間以内に着きそうなのである。それに関東より日没が遅いから、何とか暗くならないうちにたどり着けるかと、行ってしまうことにした。
5時過ぎに着いてみると、さすがに関西である。十分明るい。有名な千本鳥居もくぐることができた。なかなかのお稲荷さんである。
それにしても、京都というところは何度来ても、初めて見る世界遺産を訪ねることができる。奥が深すぎるところである。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 中津川の落とし前、ほぼ半世紀ぶりに付ける(2021.03.17)
- 人生初の飛騨の国の旅(2021.03.16)
- 飛騨に向かっている(2021.03.15)
- そうだ 飛騨、行こう!(2021.01.19)
- ああ、3泊 4日ぐらいの出張に出たい(2020.11.07)
コメント
この記事を読ませていただいて
今年こそ,日帰り京都散策&カメラ撮影
を実行しようという気になりました
私は今、大阪に住んでいるので
そのメリットをじゅうぶんに生かさないともったいない
今年の冬は寒くて,外出もいやだったのですが
どうやら、日差しは春の気配ですね
投稿: alex99 | 2011年2月17日 10:00
alex さん:
>今年こそ,日帰り京都散策&カメラ撮影
>を実行しようという気になりました
是非そうしてください。
写真を楽しみにしてます。
私なんか仕事で関西とか北陸に行くときは、スケジュールをやりくりして、できるだけ京都に寄るようにしてます。
30分で京都に行ける大阪人がうらやましい限りです。
投稿: tak | 2011年2月17日 16:13