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2011年2月27日

「アンチ巨人」を巡る冒険

またしてもプロ野球シーズンが近づいて、キャンプ情報などがいろいろと伝えられている。プロ野球シーズンに入ってしまうと、夜のラジオはナイター中継ばかりでつまらなくなる。最近はテレビの方では、どのチャンネルも巨人戦ばかりということがなくなったようで、喜ばしいことだが。

ちょっと前まではテレビもラジオも、ほとんど巨人戦の中継ばかりという状態で、春から秋にかけての夜の時間帯は味気ないものだった。ところが世のアンチ巨人は、巨人が負けるのが楽しみなので、野球中継を見たり聞いたりしているようなのである。その辺りが 「アンチ巨人も巨人ファン」 と言われる由縁だ。

私は巨人に反感を覚えはするが、そこまで徹底したアンチ巨人体質ではない。世の「アンチ巨人」の心底には、共通した意識というのがあると思う。それは「俺は、マスコミで垂れ流される情報を盲目的に受け入れるような人間じゃないんだからね」という、ある種のプライドのようなものではなかろうか。

彼らは圧倒的な物量で垂れ流される巨人情報を苦々しく思い、意識的に反発しているのである。その点、いわゆる巨人ファンは、マスコミ情報を案外素直に受け入れるタイプが多いように見受けられる。

アンチ巨人は大抵の場合、「巨人が負けさえすれば嬉しい」という共通の心情をもっている。巨人を負かすのはどのチームでもかまわない。その結果、どこか優勝してもいい。巨人以外の多くのチームに活躍してもらい、力が平準化するのがプロ野球の発展のためには望ましいと思っている。

その辺が、熱狂的巨人ファンよりも、多少アンチ巨人がかっている人の方が付き合いやすいと思ってしまう由縁だ。ただ、「巨人憎し」 が行き過ぎると、それはそれで付き合いにくくなってしまうのだが。

私も前は客観的に、「チーム力を均等化する方が、長い目で見ればプロ野球の発展につながるのに」 と思っていたが、最近はどうでもよくなった。近頃では。サッカー中継の方がおもしろいと思うようになったので、プロ野球があまり盛んになられては困るという気持ちの方が強くなったのだ。

だから今も巨人への反感は覚えるが、いっそ巨人に一極集中しすぎて、そのことでプロ野球が衰退してもかまわないとさえ思っているのである。

 

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コメント

アンチ巨人という言葉、今は死語ですよ(笑)
しかし、過去の話として考えてみると
巨人という存在は、プロ野球の未成熟段階ににおける一種の中央集権だったんではないでしょうか?
巨人だけがパイオニアメリットを享受していた

プロ野球機構そのものが,放送界と同じく、既得権益を持つ閉鎖的な世界ですね
ホリエモンが参入しようとしてはじかれた
渡辺恒雄氏が,いまだにその世界のボス
野球には興味が失せているので,相撲と同じく、解体して欲しいな(笑)

投稿: alex99 | 2011年2月28日 08:54

alex さん:

>アンチ巨人という言葉、今は死語ですよ(笑)

かもしれませんね ^^;)
アンチするほどの存在でもなくなったのかも。

>巨人という存在は、プロ野球の未成熟段階ににおける一種の中央集権だったんではないでしょうか?

なるほど。
一度ガラガラポンしないといけないんでしょうね。

投稿: tak | 2011年2月28日 19:00

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