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2011年2月14日

「次にすること」という ToDo 管理アプリ

私は自分の仕事の管理は一貫してカレンダー(最近は iPhone の中にあるもの)に予定を書き込むという形でやってきた。これまでは、それで混乱するということはあまりなかった。世の中には ToDo 管理アプリケーションというものがあるとは知っていたが、そんなものを使うまでもないと、高をくくっていた。

しかし、近頃になって高をくくることができないほどに仕事が錯綜してきてしまった。全然別系統の仕事を、少しずつ細切れにしながらうまく調整をとりつつ進めないと、どうしようもなくなるという状況になってきたのである。

ここ数ヶ月は頭の中で 「何日までにアレをこなして、その間にコレを進めておいて、そのために、ナニを申し込んでおいて ……」などと計算しつつこなしてきたが、もはやこのやり方だと、ポカが出てしまいそうなのである。

幸いにもこれまでは致命的なチョンボはしていないが、それでも締め切り直前になってちっとも着手していない仕事があることに気付いたり、出張にいくための切符とホテルの手配をギリギリまで忘れていたりと、結構綱渡り的にこなすことが増えてしまった。それを避けるために、頭の中だけで計算するのは、かなりのストレスになってしまう。

それで、試しに「次にすること」という名前の iPhone アプリを使ってみることにした。タイトル同様に直観的でわかりやすい操作感が、ToDo アプリ初心者には向いているのではないかと思ったからである。

このアプリ、使い始めてまだ数日しか経たないが、もう手放せないものになってしまった。仕事のスケジュールを適当にどんどん入力していくと、毎朝 iPhone の画面を眺めるたびに、まさに「次にすること」が簡単明瞭に表示されるのである。

運悪くその日のうちにこなしきれなかったら、次の日に持ちこして表示される。つまりちょっとせかしてくれるのである。おかげで、この週末は頭の中がゴチャゴチャになるぐらい仕事がたまっていたのだが、iPhone に表示されるままに単純にこなしていくだけで、いつの間にか片づいてしまった。

これがないと「さて、何から手を付けようか」なんて考えているうちに時間が経ってしまうのだが、余計なことを考えず、表示された順に淡々とこなしていくだけで、なんとなく仕事が消化されていくのである。

頭の中でごちゃっと錯綜してひとかたまりになっていた仕事、つまり「あせり、ストレスの元」がきちんと分割され、順々にこなせばいいように、クールに視覚的に表示されるのがありがたい。 まあ、そのようにきちんと分割して入力したのは自分自身なのだが、自ずとそのように入力しやすいというのが、ToDo ソフトの利点だろう。

そして一つ一つの仕事を片付ける度に 「予定済み」のカテゴリーから「完了」にドラッグ・アンド・ドロップするのが小気味よいのである。これで、いかにも順調に進行している気がする。これこそ、ToDo 管理アプリを使う醍醐味かも知れない。初めて味わう快感だ。

この「次にすること」というアプリは、数ある ToDo 管理ソフトの中では初心者向けの部類に入るのだろうと思う。もっと進んだものもいくらでもあるのかもしれない。しかし、私のような個人商店的に仕事を進める者にとっては、この程度のシンプルなアプリが一番使いやすいように思える。

それに、あまりにも進んだシステムを使うと、頭の中の「勘」が衰えてしまうんじゃないかという気もする。「次にすること」というアプリは、操作が直観的なだけ、結構ユーザーの「勘」を稼働させる余地があるというのもいい。これ以上便利すぎるアプリは避けて、当分これで行ってみようかと思う。

 

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