"Haiku" という文芸ジャンルの広がり
昨日の 「原発事故に思うその2」 という記事は、かなり七面倒くさい理屈っぽいものになってしまった。本当なら、昨日はもうちょっと柔らかく情緒的な文芸記事を書こうと思っていたのである。それで今日こそ、その文芸記事を書こうと思う。
まあ、中身の多くは私が毎日更新しているもう一つのブログ、「和歌ログ」で既に書いてしまったことなので、昨日はそれほど焦って書く必要がなかったのだが、こっちの "Today's Crack" は、「和歌ログ」の 100~200倍ぐらいのアクセスがある。やはりこっちでも書いておかないと、まともに紹介したような気がしないので、繰り返しになるが書いてしまおう。
「和歌ログ」というのはリンクを辿って行ってみてもらえばすぐにわかるが、呑気な文芸サイトである。基本的に毎日三十一文字を詠み、それに見合った写真を添え、さらに最近は自分で詠んだ歌を英訳して添えている。英訳したものはスラッシュで区切って 3行仕立てとし、敢えて "haiku"(英語の俳句)というジャンルにしている。
私の感覚では、三十一文字を英訳してしまうと、"haiku" というジャンルに位置づけるのがちょうどいい気がするのだ。英語の "tanka" は 5行になるらしいが、それだと長すぎる。やはり 3行ぐらいがふさわしい。
最近、「写真俳句」というのが流行っているが、私のは「写真和歌」と "photo-haiku" の合わせ技である。そして、"#haiku" というハッシュタグを付けて Twitter で紹介している。
一昨日のは "At the backyard of Tokyo / In unusual dimness / Cherry blossoms began to bloom" という haiku だった。元の歌は「いつになくほの暗き街の裏庭で桜は既に咲きたりといふ」 という歌である。
これを Twitter に紹介したところ、時々私の haiku を Retweet して紹介してくれている SandyInBerlin さんが返句をくださった。
new cherry blossoms / need nothing more than a nudge / of encouragement (参照)
Grace under pressure / Stoic despite such despair / a tear a smile (参照)
という心のこもった haiku である。私はこれを詠んで、とても感動してしまったのだ。遠くベルリンの地から、日本の状況を気にかけてくれている人がいる。そして日本の被災者に、ある種の「高貴さ」を感じてくれている。
そこで私は、自分がいつもこなしている作業、つまり三十一文字を英語の "haiku" にするのと逆のことをしてみたのである。彼女の "haiku" を三十一文字に訳してみたのだ。こんな具合になった。
この年の桜は人の前を向く心のほかに何も求めず
何もかも失ひたれど涙もて微笑む人の高貴なるかな
もちろんこの二首も Twitter に掲げておいた。翻訳を経た retweet として。(参照 1 、参照 2)
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