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2011年3月11日

政治への嫌気

あれだけ「出ない」と言っていた石原さんが急に都知事選に出ることにしたらしい。「多選の弊害」を口にし、「政治家はぱっと消えるのがいい」なんて美学を語っていたのは、あれは一体何だったんだ?

若者の多くは石原さんなんて支持していないんだけど、彼らがボンヤリして他の候補者に投票しなければ、「政治大好き」な人たちの票で、石原さんが四選を果たしてしまいかねない。まあ、今度ばかりは金食い虫の銀行や馬鹿騒ぎしてこけたオリンピック誘致という失点があるの
で、楽勝とはいかないだろうが。

それでなくても、首相まで外国人から献金を受けていたとかで、ゴチャゴチャだ。世の中を見渡しても、「政治への嫌気」は既に万延してしまっている。とくに若い層が選挙に興味を示さない。政治になんか、初めから何も期待していないようなのだ。

しかし若者は投票しないことで確実に損している。若者受けしそうな候補者もほとんどいないので、ある意味しょうがないところもあるのだが、これはどうやら堂々巡りだ。この悪循環の中で、将来を見据えた前向きのビジョンはまるで示されない。そんなものを示しても、官僚とマスコミに潰されるだけだし。

メジャーな政治家は、若者受けしそうなことを言ってもどうせ票にならないと悟っているから、確実に投票してくれる中年以上の 「政治大好き」 な人向けのアピールしかしない。その内容は、玄人好みのわけのわからないムニャムニャ話か、空虚なポピュリズムかのどちらかで、全然ぱっとしない。

そしてマスコミは、政治家が大きな理念を語ろうとすると、「絵に描いた餅で、実体が伴わない」 と批判し、小さな具体論に言及すると、「小手先ばかりで、ビジョンが感じられない」と言う。もう何十年も前から、見え透いた決まり文句でしか反応できない人たちで、そのやり口にはもうんざりである。

フツーの人たちがこれで政治に嫌気がささなかったら、どうかしているとしか言いようがない。こんな状態にしてしまったのは、「嫌気」のさすような動きしかできない政治家と、それを支えてきた「政治大好き」な人たち、そして、あまりにも速く政治に嫌気がさしてしまって、投票に背を向けた無関心層、つまり、日本国民のほとんど全員だ。自業自得である。

今後に向けた「伸びしろ」があるのは、「嫌気」に満ち満ちた既成政党以外の集団だけだと思う。しかし彼らがまともに世の中に受け止められるには、既成の「政治大好き」な年寄りたちに、あの世にお引き取り頂いてからのことになるだろう。連中が妙にがんばっているうちは、何も変わらない。

 

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