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2011年3月15日

日本語/英語、そして Twitter/Facebook

昨日の記事で書いたように、近頃外国の俳句(haiku)愛好者との交流をきっかけにして、Twitter 上で英語の tweet をすることが何度かあった。そこで思ったのだが、Twitter の規定である「140文字以内の tweet」というのは、英語でやるとものすごく短いのだ。「えっ、もう終わり?」という感じなのである。

私は Twitter を本格的に始めるまで、「140文字以内」というのを、「英語で 140文字以内なら、日本語なら 70文字以内なんだろうな」と、勝手に思いこんでいた。日本語は全角文字だから、半角で表示される英語の文字数の半分になるのが当然と思っても、早合点とは言えないだろう。

ところがやり始めてみて、日本語でもきっちり 140文字いけると知って、「へぇ、そりゃあお得すぎじゃないの?」という感慨をもったことを、今でも思い出す。欧米言語圏と比べて、まさにハンデをもらったようなものではないか。

例えば、今回の地震の話を英語で tweet すると、「義捐金」 ということを言うのに日本語ではたった 3文字だが、英語でそれを言おうとすると、"relief fund" と、スペースを入れて 11文字になってしまう。短く "donation" で済ませても、まだ 8文字使ってしまう。

「多くの人々」と言えば 5文字なのに、"thousand of people" というと、スペースを含めて 18文字だ。日本語だと、そこに「が」とか「の」とかいう助詞を付けても、余裕で英語の半分以下の字数で済んでしまう。これがハンデキャップでなくてなんだろうか。漢字の力は偉大である。

全世界的に Facebook ユーザーが圧倒的に多くなっている中で、日本は Twitter が優勢という理由の一つに、この 「140文字のハンデ」 があると思う。英語の 140文字は、「ほんの一言二言」でしかないが、日本語だとある程度の内容のことが言えてしまうのである。英語の世界では、420文字使える(らしい Facebook に人が流れるわけだ。

英語を含む欧米言語圏だと多分 420文字使って、ようやく日本語の 140文字よりちょっと多くのことが言えたような気になるんじゃなかろうか。というわけで、欧米言語圏では Twitter ごときは子どもの遊び道具みたいに見られるかもしれないが、日本語圏では、大人の道具として使えてしまう。

実名登録云々よりも、「先に使い始めた Twitter で十分足りちゃうから、わざわざ乗り換える必要を感じない」というのが、日本で Facebook ユーザーがなかなか増えない理由なのかもしれないと思う。

 

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