蛙の鳴き声の不思議
今日はどんよりとした雲に覆われて日が射さず、寒い一日になっている。昨日は東京で 17度まで気温が上がったのに、今日は 8度までしか上がらなかったらしい。真冬でもちょっと日が射せば 9度や 10度に上がることもあるのだから、最近の天気の振幅はやたら大きい。
ただ、寒いとはいえやはり春である。さっきほんの数分だが、蛙の鳴き声が聞こえた。
ここは筑波の地だから、昔は春から秋までは蛙の大合唱だった。夜通し蛙の鳴き声が辺り一面に響き渡るのだが、不思議なことにそれは騒音とは感じなかった。うるさくて寝られないなんてことも、まったくなかった。蛙の大合唱は、意識して聞こうとしなければ、聞こえていても全然気にならない音だったのである。
つまり、いくら大音響で蛙が鳴いていても、普段は鳴いていることにすら気付いていないのだ。蛙の声というのは太古の昔から日本人が馴染んでいて、ある意味、馴染みすぎていたからかも知れない。「意識されない大音響」だった。これがうるさくて眠れないと嘆いてしまうような遺伝子だったら、日本人は狂い死にするしかなかっただろう。
ところが近頃、蛙の鳴き声が昔ほどの大合唱ではなくなってきた。空間をびっしりと埋め尽くすような大合唱というわけではなくなり、時々不意に何匹かが思い出したように鳴くというような状況になると、逆に蛙の鳴き声が敏感に意識される。
「あ、今、蛙が鳴いた」と思う。人間の感覚とは不思議なものである。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- この夏も暑くなるという 3ヶ月予報にうんざり(2025.04.25)
- 東京湾北部地下の「海山」なるものが地震の巣窟?(2025.04.18)
- 岡山の山火事の原因は、伐採した木の焼却だった(2025.03.30)
- 昨日は東京で夏日、大分と宮崎で真夏日だったというが(2025.03.27)
- 東京と鹿児島、長崎で桜が開花したというが(2025.03.24)
コメント
tak shonaiさん
このエントリーとは関係無いコメントですが、場をお借りいたします
わざわざ、私のブログまでお越し戴き、ご説明いただき、恐縮です
端的に言うと、ボタンの掛け違いと、私の表現力不足でした
私としては、こういう現状では、原発反対や代替エネルギー開発を詳しく論ずるよりは、さしあたっての不可避な電力危機に対処する方法に力点を置いて話し合った方が現実的では無いかという、個人的な思い込みがあり、性急な書き込みになりました
最後には、論議が長くなり、意見も乱立(笑)、面倒になって退出いたしました
皆様には、ご無礼の段、陳謝申し上げます
また、震災被害も電力不足も放射能の影響もない関西で、大した悩みもなく、のうのうと暮らしておりますことも申し訳なく、おゆるしください
<(_ _)>
投稿: alex99 | 2011年4月 4日 14:35
alex さん:
コメントありがとうございます。
委細了解いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: tak | 2011年4月 4日 16:46