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2011年5月10日

ホトトギスの鳴き声

昨日、オオヨシキリの鳴き声について書いた。葦の茂みの中で「キリキリキリ…」と鳴くので「ヨシキリ」の名が付いたのだろうと思っていたのだが、「行々子(ギョウギョウシ)」 という別名を知ってしまうと、私の耳には同じ鳴き声が 「ギョ ギョ ギョ シー シー シー」 と聞こえるようになった。

そして 「ギョ ギョ ギョ シー シー シー」 の方がよりリアルな表現であるような気がしてきたのである。人間の耳というのはかなりいい加減なものだ。思い込みによって、どんなふうにも聞こえてしまう。

ところで鳥の鳴き声で有名なのは、ホトトギスである。「テッペンカケタカ」と鳴くのだという。しかし私の耳には、「テッペンカケタカ」などと聞こえたことが一度もなかった。あれは「ホチョチョギス」としか聞こえないのである。「ホチョチョギス」と鳴くから 「ホトトギス」という名が付いたのに違いないのである。

嘘だと思うなら、こちら の動画で鳴き声を聞いていただきたい。「ホチョチョギス」と鳴いているのがおわかりになると思う。これがどうしたら「テッペンカケタカ」に聞こえるというのだ。いい加減もほどほどにしてもらいたい。

ところが、今日になって、「テッペンカケタカ」と鳴くホトトギスもいると知ったのである。こちら をご覧いただきたい。これはどうも「テッペンカケタカ」と鳴いている。「ホチョチョギス」よりも一拍長いのである。同じホトトギスでも、個体によって芸風が違うようなのである。一筋縄ではいかないものだ。

そういえば、ホトトギスという名称にはいろいろな表記がある。「時鳥」「不如帰」「子規」の三つはお馴染みだが、辞書で調べてみるとこの他にも 「杜鵑」「杜宇」「蜀魏」「田鵑」 なんていうのがある。こんなのは初めて知った。

 

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コメント

鳥の名前は鳴き声から来ている物が多いですね。

僕もホトトギスは「ホット、トギス」と啼くと思います。
僕の友人達は誰もが変だと言いますが(^^;)

ウグイスも僕には「うーーぐいす」と啼いているように聞こえます。
友人達にはバカにされます(;_;)

投稿: 蝠樂亭 | 2011年5月10日 22:01

蝠樂亭 さん:

>僕もホトトギスは「ホット、トギス」と啼くと思います。

なるほど、途中で区切りを入れる方が、より自然に聞こえますね。

>ウグイスも僕には「うーーぐいす」と啼いているように聞こえます。

う~~ん、それは ^^;)

投稿: tak | 2011年5月10日 22:29

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