気が付けば、初夏になりかけている
いつの間にか、5月 1日。なんだか あの震災以来、4月という月が吹っ飛んでしまったような気がしている。
3月 11日から月末までは、まだ記憶が明瞭である。震災の後ものすごい寒の戻りで、彼岸が過ぎても雪が舞ったりして、かなり寒かった。つながりにくい電話で親類縁者の安否確認をしながら、寒さに耐えていた。我が家の暖房は灯油主体なのだが、ガソリンと灯油の入手がおぼつかなかったので、なるべくファンヒーターを点けずに厚着していた。
ガソリンと灯油の供給がなんとか復活したのが、3月末頃。それから 4月にかけては、一見すると普通の暮らしだが、なんとなく震災を引きずっていた。何しろ余震が続いて、時々でっかいのも来るし、油断がならない。意識としては、4月はわけのわからないうちに過ぎ去ってしまったという感じである。
ふと気付けば、彼岸の頃の震えるような寒さが去って、ようやく暖かくなっている。。そういえば、今月 6日は立夏である。4月の印象が薄いので、あの寒さから急に初夏に移っているような印象だ。
考えてみれば、近頃は春と秋が極端に短い。冬が過ぎてすぐに初夏になり、暑い夏がようやく終わるともう初冬になっているという印象だ。今年は震災のせいで、とくに春が短い気がしているだけのことで、この傾向はかなり前から続いている。
地球温暖化というのは、徐々に暖かくなっていくと思われがちだが、実は違うらしい。気候の変動が極端になるというのが特徴なのだという。そういえば、最近の気候はまさにその通りだ。妙に極端な天気が増えている。先月末は千葉で竜巻が発生したし、米国のアリゾナでもずいぶん大きなトルネードがあった。
「地球が暖かくなるんだから、いいじゃないか」「北極海も船で行き来できるようになれば、経済的にも都合がいい」なんて、ノー天気なことを言う人もいるが、そんなもんじゃない。
このまま温暖化傾向が続いたら、真夏の最高気温は 40度が当たり前になり、強い台風が増える一方で、大雪や干ばつも増える。北極海だって、氷が減ったからと行って安全に航海できるようになるわけじゃない。それだけ地球全体のバランスが崩れて、大荒れになるリスクが増えるのだ。
かなり暮らしにくい気候になり、異常気象による死者も増え、経済損失も出てくると覚悟しなければならない。
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