「地下鉄車内でネット高速無線通信」 というニュース
「地下鉄車内でネット高速無線通信 東京メトロなど、年度末から」 というニュースの見出しをみて、ちょっとだけ喜んだのだが、よく記事を読むと、UQ WiMAX のアンテナが立つというだけの話じゃないか。要するに、通常のケータイやスマホの 3G 回線でネット接続ができるというわけじゃないのである。
これでは、見出しが間違いというしかない。「UQ WiMAX 、地下鉄内でも接続可能に」というべきところなのである。で、WiMAX ユーザーの数は、今年 1月時点で 60万に達したと発表され、3月には 80万を越えたとみられているが、私の周りでは WiMAX を導入したという人を知らない。
私の持っている Panasonic の Let's Note も WiMAX 内蔵で、あとは契約すればいいだけの話なのだが、実家がエリア外なので契約を見送って、E-Mobile にしている。出張先でのネット接続を考えると、WiMAX はまだエリアが狭すぎると思う。大都市圏内にしか行かない人ならいいのだが。
というわけで、いくら地下鉄内で WiMAX が使えるようになったとしても、私には関係のないことだ。
ユーザーとしては、地下鉄内でのネット接続を可能にするというなら、Docomo、au、SBM の 3G回線が使えるようにしてくれる方が、圧倒的にありがたいところである。最近は電車内でケータイやスマホでインターネットにアクセスすることが、かなり多いからだ。それができないままで WiMAX が使えるなんていわれても、「あっ、そう」というしかない。
つまりこれは、都営地下鉄と東京メトロのサービスというよりも、UQ コミュニケーションズの販促プロモーションとみる方が正解だろう。地下鉄としては、普通の 3G 回線の受信を可能にしたら、車内でケータイしまくる乗客が増えるなんて警戒しているのかもしれないが、地上を走る電車でもそんな不心得な客はほんのわずかだ。
地下鉄側には、UQ コミュニケーションズにアンテナ工事費をすべてかぶせておいて、「利用客へのネット接続サービスを実現した」なんて、ただ乗り的な自己満足に終わらないように注文したいところである。
それに UQ コミュニケーションズにとっても、これがそれほど有効なプロモーションになるかは疑問だと思う。地下鉄の座席にどっかと腰を下ろし、おもむろにノート PC を広げてネット接続したいがために WiMAX に乗り換える人が、そんなにいるものだろうか? 地下鉄内での接続の需要のほとんどは、お手軽なケータイやスマホだろうと思うがなあ。
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