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2011年6月12日

iPad 2 使用レポート その2

先月 30日にゲットした iPad 2 の使用レポート第一弾は、先週の日曜日に書いたが、それから 1週間を経た今日、第二弾を書こうと思う。

まず全体的には「かなり満足している」と言っておこう。私は最近 Panasonic の Let's Note をメインマシンとしても使っていて、外出時にはバッグに入れて持ち歩いていた。しかしこれはいくら軽量とはいえ、長く持ち歩くとやはり重い。なにしろ本体だけでなく AC アダプターなどをセットにすると、結局 2kg 近い重さになる。

最近は車で出かける時には PC を積み込むが、電車利用の時はほとんど iPad だけを持ち歩いている。さすがに軽い。電車に乗っている間に作業するには、PC だと座席に座っていないと無理だが、iPad は立ちながらの作業もできる。この気軽さがいい。

もちろん、iPad ではできない作業もある。ウェブ・ページを作成してそれを FTP でサーバに登録したりするのは無理だ。しかし、専門的な作業以外なら大抵 iPad でもやれる。対応できないとすれば、縦書きの文書を読んだり書いたりすることぐらいだ。その意味では、マイクロソフトよりも Apple の方がアメリカ人度が高い。(だから表記も英文字にしておく)

普段の作業でちょっとした不便を感じるのは、長文の入力だ。私はタッチタイピング(いわゆるブラインドタッチ)に慣れてしまっているので、文字入力の際には指をキーに軽く載せていることが多い。ところが画面上のソフトウェア・キーボードは、ちょっと触っただけで反応してしまうのである。結果、ミスタイプが増える。

ミスタイプを減らすためには、指を常に浮かせておかなければならない。これは慣れ親しんだ感覚とかなり違うので、ちょっとしたストレスだ。結局、ブログ記事などを書くときには PC を起動させてしまうことになる。iPad で長文をストレスなく入力するには、新たな慣れが必要だろう。

出張先に iPad だけを持って行き、ホテルに戻ってレポートなどの長文を書く必要のある時には、外付けのワイヤレス・キーボードを使うという選択肢もある。キーボードとセットで バッグに入れても、PC より薄くて軽いだろう。ソフトウェア・キーボードに徹底的に慣れるのが先か、しびれを切らしてキーボードを買うのが先か、我ながら興味深い。

私にとってはココログの記事入力が毎日欠かせないから、重要案件である。ところが、ココログ記事入力は、iPad の純正ブラウザである Safari ではフル機能を使えない。画像の添付などが今イチ不便なのである。ココログ純正の iPhone アプリである「ココログ」でも、フル機能は使えない。この辺り、@nifty 側での対応を求めたい。

最後になってしまったが、iPad の操作は Windows の「オブジェクト指向」とは対極をなす。Windows では自分の作成した文書を開くのに、直接ファイルを選んでダブルクリックしてやれば、関連づけられたアプリケーションが自動で立ち上がる。それが Word ファイルなら自動的に Word が起動し、Excel ファイルなら Excel が起動する。

ところが iPad は Windows での エクスプローラーにあたる機能がない。画像を見るには画像アプリから、ワープロで作ったファイルを開くにはワープロから入らなければならない。画像ファイルをメールに添付したければ、まず画像を開いてから 「メールで送信」 を選択するという手順になる。

これは発想の転換だ。iPad の場合は(iPhone でもそうだが)「添付ファイル」(メールにファイルを添付する)というよりは、画面に表示中のファイルを送るために、メールを利用するという発想なのだ。メールで送る以外に、MobileMe(今秋以後は iCloud)に保存するのも同じ手順になる。人間の感覚としては、こっちの方が自然なのかもしれない。

まあ、操作感覚が「パソコン操作」よりもずっと直観に近い感覚でいけるので、PC が苦手なオジサンやオバサンにもオススメできる。ペーパードライバーが車の運転をするのは大変でも、原チャリならすぐに乗れるみたいな感覚なので、使いこなすにもハードルがものすごく低いだろう。

ただし、いくら簡単に使いこなせるといっても、ケータイ・メールもできないようなオジサンやオバサンでは、やっぱり無理だと思う。逆にいえば、ケータイ・メールができる人なら、比較的簡単に iPad を使いこなせるだろうということだ。

 

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