震災の被災証明書をゲットした
今日、市役所に行って「被災証明書」というのをもらってきた。今回の大震災で被災したということを、御上に認定してもらったのである。家の改築が必要なほどの「被災」じゃないので、そんなもの要らないと思っていたのだが、高速道路料金を無料にしてもらえるという例の措置の恩恵を、自分も被ることにしたのである。
実は明日と明後日、帰郷することになった。帰郷にあたっては高速道路を使うので、せっかくの措置は使おうというわけだ。
27日に所用で日立市に行った。日立中央インターから一般道に降りるとき、料金所手前からやたらと渋滞している。ちょっと先まで行くと、ETC のレーンががら空きで、現金を払うレーンがものすごい混雑だ。通行料金無料の恩恵にあずかるには被災証明書を提示しなければならないので、料金所を通過するのにやたらと時間がかかるようなのだ。
私は途中から渋滞を尻目に ETC を通ってさっさと出てきた。無料措置は水戸より先から適用されるらしいので、ほとんど水戸までしか用のない私にとっては、あまり意味がないという気がした。たまに水戸よりちょっと先に行くにしても、たかだか数百円分の軽減のために、あんな大混雑に並ぶのはまっぴらだ。
しかし急に田舎に行くことになったので、それならばと押っ取り刀で役所に行ってきたのである。私もなかなか現金なものだ。
証明書をもらうにあたっては、いろいろと面倒な手続きが必要になるかもしれないと思い、一応、今回の地震でヒビが入った玄関のタタキと家の土台の写真なんかを用意していったのだが、そんなのは全然要求されなかった。
申請書には「証明内容」として、 「1. 断水・減水・停電・公共交通機関運休等 2,その他」というのがあり、「該当する事項の番号を○で囲んでください」と書いてあるので、両方にマルを付けて提出したら、窓口のお兄さんが、「1番にマルを付けたらそれでいいから、2番目のマルは消してください」という。
役所としては、「断水・減水・停電・公共交通機関運休等」による被害があったら、それ以外の被害は認めないみたいなのだ。なんだか理屈に合わない話だが、そんなことにこだわって追求しても時間の無駄になるだけというのは、過去の似たような経験でよくわかっているので、窓口が混雑していることもあり、「ハイハイ」と言うことを聞いておいた。
というわけで、高速道路無料通行の恩恵にあずかりたい人がかなり多いので、実際に証明書が発行されるまでにちょっと待たされたが、手続き的にはあっけないほど簡単なことで被災証明書がゲットできた。
まあ、今回の震災で仕事がいくつかぶっ飛んでしまったせいで、当てにしていた収入が 20万円以上消えてしまった(玄関のタタキと土台のヒビを修理したら、もっと多額になるだろう)ので、まあ、私は立派な(?)被災者の端くれではあるのだ。この措置はありがたく利用させてもらうことにしよう。
ちなみに、被災証明書を Yahoo オークションに出した不心得者がいたらしいが、料金所では運転免許証と突き合わせされるらしいから、他人の名前の証明書を入手しても使えないので、「それ、売ってちょうだい」なんて言わないでね。
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