モバイル Wifi のジレンマ
今年 3月 2日の 「E-mobile の Pocket Wifi を買った」 という記事に書いたように、私はモバイル用の Wifi ルータを使っている。自宅オフィス (最近は ”SOHO" という死語から離れて、「コックピット」 と呼んでいる) から離れて仕事をすることが多いので、外出先でインターネットに接続する手段がどうしても必要なのだ。
手軽にインターネット接続するときには iPhone を使うのだが、そこはそれ、iPhone では画面が小さすぎる。じっくり作業をする時には、どうしても大きな画面に向かいたくなる。
前は E-mobile のカードを PC に差し込んでいたが、最近は Wifi タイプ (3G 回線なし) の iPad を買って重宝していて、PC を持ち歩かないことが多いので、Pocket Wifi (下の写真) に切り替えた。
というわけで、私は自宅では NTT 東日本のフレッツひかり、モバイルとしては iPhone (Softbank Mobile) と E-mobile、合わせて 3回線を使っていることになる。ところが最近になって、ふと気付いた。この S31HW という Pocket Wifi は単なるモバイル・ルータではなく、アンドロイドを OS としたスマートフォンでもあるのだ。
Pocket Wifi 自体がアンドロイド・ケータイなんだから、これを単なる Wifi ルータとしてだけでではなく、本来のスマホとしても使えばいいじゃないか。そうすれば、iPhoneが不要になって、E-mobile に一本化できる。iPad が、電話機能がないことを除けば 「大きな iPhone」 みたいなものなんだから、iPhone はなくても困らない。
まあ、iPhone は昨年 11月に iPhone 4 に機種変更したばかりだから、2年縛りがまだ 1年半近く残っていて、急いで契約解除する理由がないのだが、来年の 11月になったら打ち切ってしまってもいいかもしれない。
いや、まてよ、と私はここで逡巡する。モバイル回線を 2系統ももつのは確かに贅沢かもしれないが、やはり iPhone は魅力的なのだ。今年 3月の記事でも述べたように、Pocket Wifi の 「スマートフォンとしてのでき具合は、iPhone と比較すること自体がおこがましいというほどの低レベル」 だし。
それに今は、家族全員が Softbank Mobile ユーザー(それどころか、私と娘 3人は iPhone ユーザー)なので、私が E-mobile に鞍替えしたら、家族間の無料通話ができなくなって、新たに通話料が発生する。それはちょっと困る。
それを考えると iPhone は手放せない。あとは孫さんが iPhone が本来もっているテザリング機能を解禁してくれさえすればいいのだ。そうすれば、E-mobile の方が不要になるのに。
孫さん、iPhone でのテザリングを解禁してくれたら、日本でのシェアはもっと上がると思うよ。ただし、基地局の拡充をしっかりやってくれないと、ますますつながりにくくなってしまうだろうが。
いや、そんなことを言っているうちに WiMax のカバーエリアが十分に広がってしまったら (少なくとも酒田の実家がカバーされたら)、そっちに乗り換えてしまいそうだ。ああ、本当にこの分野はジレンマが多いのである。
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