昔からの知恵には、「単にもっともらしいだけ」というのもある
昨日「麺類を茹でるのに多量のお湯は必要なかった」という記事の中で、「昔から言われていることには、正しいことも多いが、現代の技術を使いさえすればナンセンスになってしまうことも多い」と書いた。いや、それは現代の技術を使わなくても言えたりする。「おばあちゃんの知恵袋」は、とても役に立つこともあるが、そうでないこともある。
「こんな時はこうするといい」昔からの口伝には、「単にもっともらしく聞こえるだけ」というのが案外多かったりするのだ。いや、「もっともらしい」だけで実際には毒にも薬にもならないならまだいいが、逆にかえって体に悪かったりすることもあるから、気を付けなければならない。
例えば、鼻血が出たときの対処法というのがある。昔から鼻血が出ると「上を向いて、ちり紙(近頃ではティッシュペーパーになったが)を鼻につっこめ」と教わったが、現代の救急法では、それは間違いとされている。鼻血が出たときに上を向くと、口の中に逆流して気管に入って窒息することもあるらしい。下を向くのが正しいのだそうだ。
そしてちり紙を突っ込むというのも、よくないらしい。それで血が止まっても、そのちり紙を引っ張り出したときに再び粘膜が破れて出血につながりやすいという。現代の世の中では、鼻血が出たときは下を向いて、ひたすら圧迫して止血するのが正しいやり方ということになっている。
それから、喉の奥に魚の小骨が刺さったときなど、昔から「ご飯を噛まずに飲み込め」なんて言われたが、これはかえって危険なことらしい。かえって深くささって取れにくくなることがあるというのである。こんな時はご飯よりも水が役に立つ。うがいしたり一気に水を飲み込んだりすると効果がある。
私なんかは、鼻血が出て、上を向いてちり紙突っ込んで止まったこともあるし、喉にささった小骨がご飯の丸飲みで取れたこともあるので、「完全に逆効果」とも言えないが、時には危険なこともあるということは、認識しておく方がいいだろう。
それから、昔からよく言う「食べ合わせ」なんか、ほとんど迷信のようだ。これについては私はとても印象深い思い出がある。既に 8年も前に書いている (参照) のだが、ココログの方の記事ではないので、明日あたり、改めて書いてみようと思う。
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