サルビアの狂い咲き? いや、早川義夫はずっと咲いていたらしい
「人生は夕方から楽しくなる:活動再開17年、元書店主の歌手・早川義夫さん」 という毎日新聞の記事を読んでぶったまげた。あの早川義夫が音楽活動を再開していたなんて全然知らなかった。しかも、活動再開してから 17年も経っていたなんて、一体どういうことなんだ。その間、私は一体何をしていたんだ。
早速ググってみたら、あわてていたせいで「早川義雄」に変換されてしまい、それはそれで、そう言う名前のグラフィック・デザイナーがいたりして、さらにあせってしまったが、きちんと検索してみれば、なんと当人の公式サイトまであったりするのだった。世の中って、これだから油断も隙もならない。
しかも、URL の末尾が "~h440" だなんて、まあ、ちょっと脱力してしまったりして、「俺は今、一体、いつの時代に生きているんだ?」 と本気で思ったりしたのだった。
早川義夫を知らない人は、全然知らないんだろうなあと思う。わずかに 「あの 『サルビアの花』 の作曲者だよ」 と言えば、「ああ、そうなのか」 と思ってくれる人もいるだろうが、あの曲だけのイメージだと、どんな人を想像してしまうのかなあと、不安になる。
あの伝説のジャックス(念のための注釈: 早川義夫の所属していたバンド)を、まあ、今の人はほとんど知らないんだろうなあ。あの頃、ジャックスの衝撃はすごかったのだ。あの岡林だって、セカンド・アルバムで、ジャックスの歌を歌いまくったのだ。そういえば、あのアルバムのプロデューサーは早川義夫だったじゃないか。
YouTube に当たってみると、ありゃ、結構一杯アップされてるじゃないか。なんだか、とっちゃん坊やみたいな風貌になった早川義夫が、グランドピアノで弾き語りしている。ああ、あの頃のイメージは、消えない。ずいぶん変わったけど、消えていない。いずれにしても、「サルビアの花」をどうぞ。
白状してしまうけど、私のこの文体は早川義夫の影響をかなり受けて成立しているのだよ。私だけじゃなく、あの頃にちょっととんがった音楽をやった連中の多くは、影響受けたんじゃなかろうか。
公式サイトに行くと、ライブの予定が載っている。そのうちきっと行ってしまうだろうと思う。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- クラシック・コンサートでの「咳」を巡る冒険(2023.10.19)
- 最近の人はアコースティック・ギターを弾かないのだね(2023.10.16)
- 「ラップ」と「トーキング・ブルース」(2023.03.28)
- ピアノの黒鍵から、オクターブ、コードを考える(2022.05.17)
- "Hey Jude" の歌詞(「ラ〜ラ〜ラ〜」じゃないのよ)(2022.05.11)
コメント
音楽にはあまり興味がない方なので、サルビアの花と
いうと「もとまろ」のイメージです。
読んだり、聞いたりする言葉や文体には知らず知らず
に影響されますね。
「いかがなものか」鈴木宗男
「想定内」堀江貴文
誰かが使いだすと、プロのマスコミでもその言葉を氾濫
させます。
原発事故の時も「想定外の津波とか」言ってますが
ホリエモンが「想定内」を使わなかったら予想外とか
予期せぬとか表現されたと思うのです。
投稿: ohotodo | 2011年7月27日 10:59
ohotodo さん:
私は 「もとまろ」 を知りませんでした。
YouTube で検索して、たった今聞いたところです。
それなりに悪くないですね。
>読んだり、聞いたりする言葉や文体には知らず知らずに影響されますね。
残るのは文章の内容よりも文体の方だったりします。
投稿: tak | 2011年7月27日 17:05