「讃岐うどん食べに寄り道」 か 「ピンポン・ダッシュ」 か 「おじぎ台風」 か
無事に秋田出張から帰ってきた。一時は台風 6号の影響で予定通りに行けないんじゃないかと心配したが、まったく問題なかった。昨日早朝の出発時には多少風が強かったが、交通には影響なく、新幹線が宇都宮を超した頃には日が射し始めて、秋田は快晴だった。
さらに台風が灼熱地獄の日本列島を雨で冷やしてくれたようで、今日の夕刻に関東に帰って来たら、風が冷たすぎるぐらいになっていた。家に着いて末娘に聞いたら、「昨日と今日は、チョー寒かったよ」なんて言っていた。どうも例によって、ちょっと極端に走ったようでもある。
ところで、出張にでかける前日に台風 6号の軌跡というのを見て、「何だこりゃ!」と驚いた。徳島県南部に上陸したという夜中の軌跡がものすごいのである。「台風はちょっと讃岐にうどんを食べに寄り道したようだ」なんていうジョークが流れているほどだ。(図は Weather News より)
20日昼頃、私は Twitter で次のように tweet している(参照)。
改めて台風6号の動きを辿ると、夜中の 「四国上陸」 というのが、ヘアピンカーブなんてもんじゃない。ものすごい不自然な軌跡である。これって、「台風そのもの」の動きというより、「観測データをコンピュータに入力すると、こういう線になって現れます」ということなんだろうなあ。
大きな台風が、こんなにちょこまかとしたピンポン・ダッシュみたいな動きができるはずがない。どうにも気になって仕方がないので改めて調べてみると、気象予報士の森田正光さんのチームのブログに納得のいく説明がみつかった。今回の台風の軌跡を「おじぎ台風」と言って次のように解説している (参照)。
台風の中心というのは、気圧の一番低いところです。
台風や低気圧が陸地へ接近するとき、地形の影響などで、この低気圧の中心が、一時的にジャンプして、陸地側に解析されることがあります。
今回もおそらく、そうしたジャンプが起こって「上陸」となったのではないでしょうか。
なるほど、地形の影響で気圧の最低点が一時的に陸地にジャンプしちゃったのか。ということは、"「観測データをコンピュータに入力すると、こういう線になって現れます」ということなんだろうなあ" という私の想像は、ほぼ当たっていたことになる。
森田さんは「いずれにしろ、現在の台風コースは速報値ですから、今後の解析にゆだねたいと思います」と書かれているので、この軌跡もそのうちなだらかなカーブに修正されることになるのかもしれない。
いや、修正してくれないと、素人の私が見てもちょっと気持ち悪くて落ち着かないものなあ。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- 「つのだせ やりだせ あたまだせ」の疑問が解けた(2021.04.08)
- 再生エネルギー普及と電気料金のパラドックス(2021.03.26)
- ライオン対バッファロー(2021.03.05)
- ヴィーガンでも、たんぱく質不足にはならないようだ(2021.02.20)
- 満月の前は睡眠時間が短くなるらしい(2021.02.19)
コメント
徳島だと、讃岐うどんというより……ちょいと阿波踊りでも見物に、という感じでしょうか?(まだちょっと時期が早いですが)。
「なぁんだ、誰も踊ってないじゃないか」
「あんたが来るからだよ!」
投稿: 山辺響 | 2011年7月25日 15:06
山辺響 さん:
そうですね。讃岐じゃなかった ^^;)
>「なぁんだ、誰も踊ってないじゃないか」
>「あんたが来るからだよ!」
座布団五枚!
投稿: tak | 2011年7月25日 19:34