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2011年7月27日

庭に横たわる「マンモスの鼻」に手をこまねいている

我が家の庭の棕櫚(シュロ)の木が高く育ちすぎたので、5月頃に切り倒した。切り倒し方は、林業の専門家から習った。無闇に切り倒すと危ないので、まず、切り倒したい方向に、横から見てV字型に切り込みを入れる。その後、おもむろに反対側から切っていくと、V字型の切れ込みのある方にどっと倒れる。

その方法を知らないうちは、ロープをかけて倒れる方向をコントロールしなければならないものと思っていた。しかしそんなことをしなくてもいいとわかったので、作業そのものはそんなに苦労しなかった。電動のこぎりがないので、斧でガシガシやるのはかなり力業ではあったが。

Cr110727で、今、我が家の庭の片隅には切り倒された棕櫚の木が、長々と横たわっている。棕櫚は茶色の堅い毛 (棕櫚箒の毛に使われる)に覆われているので、なんだかマンモスの鼻だけが放り出されているようにも見えて、ちょっと異様な光景である。早くこの木を短く切り分けて処分してしまいたいのだが、その作業になかなか取りかかれないでいる。

切り分け作業を開始する気になれないのは、ご想像の通り、放射能汚染問題である。地面に横たわった棕櫚の木の表面を覆う剛毛は、ずっと雨ざらしなので、さぞかし放射性物質を吸い込んでいるだろう。屋外に放置されていた稲わらが汚染されるのだから、この棕櫚の毛だって汚染されていないはずがない。我が家のホットスポットになっているはずだ。

それを思うと、ちょっと気持ちが悪い。この木を切り分けるには、まず表面の剛毛をはがさなければならない。そうしないと毛が食い込んで、のこぎりを引けないのだ。剛毛をはがす作業をしたら、さぞかし空気中にセシウムが飛び散るだろう。それを吸い込むのはご免被りたい。

先日の台風 6号ではかなりの雨が降ったが、もう一度か二度、大雨が降って洗い流されてくれないと、なかなか取りかかる気になれない。取りかかったとしても、何しろ人力なので一度の作業だけで終わるとは思えないから、いずれにしても長期戦になるだろうが。

 

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コメント

ホウキの原料としての、第二の人生(樹生?)は、期待したらあきまへんな。


ウチにも、切り倒したい木がありますが、ウチの親次第…。


蚊の温床ですねん…。

投稿: 乙痴庵 | 2011年7月27日 22:01

乙痴庵 さん:

なんだか、これで箒を作っても、使う気になれないですね ^^;)

庭木の切り時は案外難しいです。
「まだいいか」と放っておくと、いつの間にか育ちすぎて手に負えなくなりますね。

職人を頼むと、日当プラス後始末代で大変な金になりますから、自分で何とかできるうちにかっちり剪定するか切り倒すかしないといけません。

もっと広い田舎に住んでいるなら、どんどん育ち放題にしておけばいいんですが。

投稿: tak | 2011年7月28日 19:27

こんにちは!棕櫚ですか~
ほんとうにマンモスの鼻の化石のようですね~~
たのしいな~

投稿: tokiko68 | 2011年8月 1日 12:35

tokiko68 さん:

見た目は楽しいけど、やっぱりちょっと邪魔です。

何しろ、我が家で一番のホットスポットであることは確実だし ^^;)

投稿: tak | 2011年8月 1日 13:10

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