父が杖を突いて歩く
実は昨日まで二泊三日で酒田に帰郷していた。肺炎で入院していた父の様子をみるのと、お盆にはちょっと早いが墓参りが目的である。父はかなり回復していて、ベッドに寝ている必要もなく、ちゃんと起きていられるようになっていたのがありがたい。
何だか知らないが、来週には「5年間肺炎がぶり返さなくてすむようになる注射」というのを打ってもらうことになっているのだそうだ。それなら、あと 5年間は死なずに済むということなのだろうか。まあ、ほっと一安心である。
ただ、ほっと一安心はいいのだが、ほぼ 2ヶ月近く入院していたので筋肉が弱っていて、しかもその弱った筋肉が、筋肉痛を発生して、杖を突きながらようやく歩くという状態になっていた。あまり心配なので、評判のいい整形外科に連れて行った。
その整形外科は通いでリハビリに来る患者が多く、待合室で待っていると次々に呼び出されてリハビリ室に入っていく。その様子をみると、みんな結構しゃきしゃきしていて、「あんた、一体どこにリハビリの必要があるの?」ってな感じである。杖を突いてヨタヨタ歩いている父が、一見すると一番重症に見える。
ところがレントゲンを撮って診察してもらったら、医者はあまりまともに取り合ってくれない。「どこも悪いところはありません。長く入院していたんで、単なる筋肉の疲れでしょう。痛み止めと筋肉をほぐす飲み薬と塗り薬を 1週間分出しておきますから、それで大丈夫ですよ」と言う。
その軽い気持ちの説明を聞いて、父も私もすっかり安心して帰ってきた。要するに、おとなしくして薬を飲んで塗っていれば治るということだ。事実、翌日にはかなり痛みが取れて楽になったようだ。
で、父が杖を突いてヨタヨタ歩くのをみているうちに、永六輔さんのことを思い出してしまった。永さんは一時、かなり滑舌が悪くなって、何をしゃべっているのかわからなくなってしまったことがある。ところが最近は見事に回復して、放送に差し支えないほどになっている。
永さんも二度連続して転んで骨折してしまい、今では杖を突いて歩いているという。そして最近、パーキンソン病であることを明らかにした。パーキンソン病というのは神経変性疾患の一つで、運動障害を伴うことが多いという。父の筋肉痛はそのうち治るが、パーキンソン病は難病なのだそうだ。
そして、「あれ、ウッディ・ガスリーは何だっけ?」と思って調べたら、こちらは 「ハンティントン病」 という病気だった。不随意運動を伴うことが多いので、昔は「ハンティントン舞踏病」とも言われていた。症状としては、パーキンソン病と似たところもあるらしい。ハンティントン病は遺伝するので、息子のアーロ・ガスリーもそのうち発症するんだろうか。心配である。
今日は暑いせいか、何だかとりとめもない話になってしまった。一応エアコンなしでがんばっている。
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コメント
こんばんは~
悟りきっておられるお父上。
お元気になられ
すばらしいです!!!
投稿: tokiko68 | 2011年8月18日 18:45
tokiko68さん:
父が杖をつく姿を見るだけで、十分ショックでしたが、まあ、大丈夫そうなので、一安心です。
ありがとうございました。
投稿: tak | 2011年8月19日 19:01