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2011年10月25日

セイタカアワダチソウが憎めなくなった

今日の和歌ログの歌は、「川岸に身を縮め咲く様となればセイタカアワダチソウも憎めず」 というものだ。なんだかセイタカアワダチソウが、近頃あまり我が物顔に跋扈しなくなって、あまり憎めなくなってしまったような気がするのである。

帰化植物というのは、侵入してきた直後は猛烈に繁殖しがちだが、ある程度の時間が過ぎると、その土地のバランスの中に収まってしまうことが多い。昨年の7月に、「サッカーに回ってくる人材について」という記事の中で、日本に帰化したセイタカアワダチソウは、だんだん背が低くなってきているというようなことも書いた。

セイタカアワダチソウは「アレロパシー」という周辺の植物の生育を抑制する物質を根から出すことで知られている。バブル時代の地上げ華やかなりし頃は、都会でも空き地という空き地に毒々しい黄色のセイタカアワダチソウが跋扈していたが、これもみな、アレロパシーで他の植物を駆逐してしまったからである。

ところがこのアレロパシーというのは、セイタカアワダチソウ自身の生育も抑えてしまうらしい。それで周り中仲間となってしまうと、今度は仲間内で生育を抑制して、今のような案外慎ましやかな姿になってしまった。

というわけで、以前はその姿をみるだけで不愉快になっていたセイタカアワダチソウだが、近頃はそれほど憎らしくもなくなってきて、あまりストレスにならなくなったのがありがたい。

 

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