寒暖の感じ方
寒暖の感覚というのは、よくわからないところがあって、同じ気温でも暖かく感じたり寒く感じたりする。もちろん湿度という要因も絡んでくるのだろうが、それ以上に人間の心とからだの方の都合というのが大きいようだ。
先週の木曜日に北海道に行った。女満別空港に降り立ったときは、気温 3度とはいえ、日射しがあり、思ったよりも寒く感じなかった。ところが空港でレンタカーを借り、摩周湖を見ようとして山の中に向かうと、天気は一点して雪になった。見る間に道路が真っ白になり、北の日は 3時前にだいぶ低くなってきたので、命からがら下界に引き返した。
結局その日は何も見ることもないまま、斜里の街に向かう。腹は減る。食い物屋なんて見当たらない。やっと道の駅を見つけても、レストランは 4時前に終わってしまっている。雪はしんしんと降る。道路はアイスバーンに近くなる。カーナビは付いているが、地名にさっぱり馴染みがないので心細い。
こんな状況では、かなり寒く感じる。ホテルの前でようやく見つけたコンビニで、焼きそばを買い、ホテルの部屋でもぐもぐと食べる。エアコンの効きも悪くて、なかなか暖まらない。ホテルに引いてある天然温泉に入っても、なかなか暖まったような気がしない。
翌朝はアイスバーンである。防寒着を着て帽子をかぶらないと、寒くて凍えそうだ。しかし天気が回復しているので、心細さがない。寒いことは寒いが、心細さがないだけ意気軒昂になる。知床や摩周湖を見物していると、寒さは気にならなくなる。
翌日は最高気温が 13度ぐらいになった。北海道の人たちは「暖かい、妙に暖かい」と言う。私にとってはちょうどいい気温だが、体が北海道になってしまっていると、かなり暖かく感じるらしい。
そしてその日のうちに関東に戻ると、東京は雨模様で、気温は 24度になったという。ヒートテックの防寒下着を着た北海道仕様のままで帰ってきたので、体感的には梅雨時の蒸し暑さだ。体がおかしくなってしまいそうだった。
そしてその翌日、20日に九州に飛ぶ。玄界灘に面した北九州地方の気温は 13度。なんだ、前日の網走と同じじゃないか。しかし、網走ではちょうどよく感じたこの気温が、九州の地では寒く感じる。不思議なものである。
そしてつくばの地に戻ってみると、今日は真冬の寒さだ。風を引いて熱でもあるのかと思ったが、みんな寒い寒いと震えている。寒暖計を見ると 13度。この 13度という気温はかなりの曲者で、暖かく感じたり、ちょうどよく感じたり、めちゃくちゃ寒く感じたりする。よくわからない気温である。
先週から今秋にかけて、北に行ったり南に行ったりしたので、体の感じ方がおかしくなってしまったようで、ただでさえ季節の変わり目なのに、なかなかしんどいことになっている。
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