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2011年11月12日

巨人の内紛は、大震災みたいなもの

読売巨人軍の内紛が、インターネット上のニュースを賑わせている。私にとってはどうでもいいお話で、私の友人・知人たちも全然興味を示さず、話題にも上らないが、ニュースをみれば大ニュースであるようなのが不思議だ。

今回の騒動でわかったことは、ナベツネに対して公然とモノを言うには、これくらい大袈裟にコトを構えないといけないという事実だ。フツーに言ったんでは通じないんだろう。普段から人の言うことを聞く人だったら、こんなことにはならない。

しかし、普段から人の言うことを聞く人だったら、今のようなカリスマ的(この言葉が適切かどうか知らないが) 存在にもならなかったろう。だから、今の状況はこれまで蓄積した矛盾が一気に噴出したようなものである。いわば、地殻に貯まったエネルギーが一挙に弾けた大地震みたいなものだ。

一般の反応をみても、今回の騒動については清滝氏への支持と不支持がはっきりと別れているようだ。ざっと見れば、巨人ファンの中には清滝氏について「こんなに恥ずかしい成績しか残せない無能 GM のくせに、よく言うよ」という反応が多く、アンチ巨人には「この際、徹底的にやって、ナベツネがモノを言えないようにしろ」みたいな意見が多い。

いやはや、これで巨人ファンという人たちの体質まであぶり出されたような気がするのは、気の毒ですらある。さらに、アンチ巨人の多くが、とりもなおさず「アンチ・ナベツネ」であったということまで判明した。もっとも、巨人ファンの中にも「ナベツネだけはなんとかしてもらいたい」と思っている人も少なくないことを知ってはいるのだが。

私としては、ナベツネのやりたい放題が、結局巨人のためにならないどころか、プロ野球全体のイメージすら確実に悪くしてきたと思っている。

 

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