ウサマ、カダフィ、キム・ジョンイルときて……
キム・ジョンイルが死亡したらしいという憶測記事が流れて、昼過ぎにテレビのスイッチを入れたら、あの 50日以上姿を見せないとして、行方不明が伝えられていた 「世界一有名な女性アナウンサー」、リ・チュンヒおばさんが、半泣きで将軍様死去のニュースを読み上げているところだった。
なんだ、生きてたのか。いや、これは将軍様ではなく、あのおばさんのことだけど。あのおばさんは、この日のために 50日間以上、劇的なニュース原稿朗読の予行演習をしていたのかもしれない。なかなか念の入ったことだ。
ところが断片的な情報を総合してみると、キム・ジョンイルは 17日に 「現地指導」 の途中、過労のために列車の中で、心筋梗塞で死亡したということのようだ。この情報をとりあえず純朴に信じるとすると、「突然の死」 ということになる。体調不良だったら、列車に乗って旅行なんてしないだろう。
というわけで、「それって、おかしいんじゃないの?」 と言いたくなる。ちょっと勘ぐっただけで、キム・ジョンイルの本当の死亡日は、12月 17日なんかじゃなく、それより 50日以上も前で、この間ずっと、情報はひた隠しにされて、北朝鮮労働党内部は、つつがない発表の準備で大わらわだったんだろうと推測される。
そうでなかったら、17日にキム・ジョンイルを心筋梗塞に見せかけて葬り去るための暗殺計画に、あの女性アナウンサーも加わっていたと考えたくなってしまう。自らも荷担して暗殺した将軍様の死を涙で報じるという 「一世一代の名演技」 のために、50日以上も潜伏していたということか。うむ、ストーリーとしてはこの方がおもしろいかもしれない。
まあ、いずれにしても今回のニュースには謎の部分が多いのだが、それはあの手の国のことだから、当然といえば当然のことで、しばらくしたらいろいろな情報が少しずつ漏れてくるのだろう。
それにしても、今年は 5月にウサマ・ビン・ラディン、10月にカダフィ、押し詰まってから (実際にはそれほど押し詰まっていない時期だったかもしれないが) キム・ジョンイルと、3人もヤバ目の指導者が死んだ。ところで日本にも男子の平均寿命をとっくに越した、ふてぶてしい面相のお人がいるのだが、どうなるかなあ。
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コメント
私も、あのオバサンのニュース原稿の読み方には、練習したと思われる演技力を感じました。ここに来て突然復活したことも不自然だし、これからいろいろな情報が出てきそうですね。
それにしても、北朝鮮国民の集団でのあの泣き方にも演技を感じてしまう。いかに悲しそうに泣くか競ってるようにもみえる。
ここで泣かない国民は「非国民」の扱いを受けてしまうのかも。
投稿: ハマッコー | 2011年12月20日 01:38
とりあえず報道の前面でさめざめと泣いている人達は、泣き男泣き女なのでしょうね。泣くのがお仕事。
本当に泣いている一般の方もまあいるのでしょうが、訓練されていない素人は普通カメラの前であんな芸当は出来ません。
パフォーマンスお疲れ様、と思いながら画面を眺めています。
投稿: 抹茶 | 2011年12月20日 08:01
ハマッコー さん:
>私も、あのオバサンのニュース原稿の読み方には、練習したと思われる演技力を感じました。
あのオバサン、見方によっては名女優ですね ^^;)
>それにしても、北朝鮮国民の集団でのあの泣き方にも演技を感じてしまう。いかに悲しそうに泣くか競ってるようにもみえる。
コリア民族では、人が死んだら大泣きする慣習があるみたいですけど、やっぱり泣き方にも上手下手があるんでしょうね。
投稿: tak | 2011年12月20日 21:06
抹茶 さん:
>とりあえず報道の前面でさめざめと泣いている人達は、泣き男泣き女なのでしょうね。泣くのがお仕事。
「泣き」 なら任せろっていうような、腕に覚えのある泣き名人が、招集かけられたのかも。
>本当に泣いている一般の方もまあいるのでしょうが、訓練されていない素人は普通カメラの前であんな芸当は出来ません。
朝鮮半島では、一般の葬式でもずいぶん大泣きしているみたいですが、やっぱり見事に泣いているのは、その道のプロなんでしょうね。
投稿: tak | 2011年12月20日 21:08