年賀状に関する、ちょっと切ない他人事気分
この "Today's Crack" というブログのアクセス数は、大体 1日に 1,500 前後ということが多い。時々、個人のニュースサイトに取り上げられた記事が、大変なアクセスを集めたりすることもあるが、そんな記事に限って 書いた当人が 「どうしてこんな記事が、そんなに世間の関心を呼んだものかなあ」と思ったりする。
で、たまに 1日に 1万ぐらいのアクセスがあったとしても、翌々日ぐらいには徐々に普段の静かな様相に戻るので、まあ、この類のブログの市場規模というのは、そのぐらいのものなんじゃないかと思っている。
ところが、毎年暮れになると、妙にアクセスが増えて、連日 2,000 を越したりする。どういうことなのかというと、「年賀状/一言」 というキーワードで検索した結果のアクセスが多いようなのだ。これ、最近の年末の定番と化している。
そして、このキーワードでアクセスされる記事は、次の 3本だ。
年賀状に書き添える手書きの一言 (2007.12.27)
年賀状の手書きの一言で、皆さん苦労してるんだなあ (2010.12.23)
年賀状に添える一言ぐらい、自分で考えようよ (2010.12.26)
3本のうち、後ろの 2本は、昨年の今頃書いたものだ。内容は、最初に掲げた「年賀状に書き添える手書きの一言」という記事に 「手書きの一言の文例」を求めてやってくる「勘違いアクセス」が多いということを書いている。あまり勘違いが多いので、最初の記事の冒頭に、次のような 「お断り」 を添えたほどだ。
年賀状に添える手書きの一言の 「文例集」 を期待してやってきた方には、はなはだお生憎様ですが、それを求めてこの記事を読んでも、得るものは何もありません。
このブログは、書店の実用書のコーナーに並ぶような内容とは無縁です。文例を期待するなら、とっとと こちら に飛んでください。ありきたりで差し障りのないのがたっぷり紹介されてます。
文例以外の何物かを期待される方のみ、以下に読み進んでください。
この断り書きの効果があったのか、今年は最初の記事ではなく、昨年の今日に書いた「年賀状の手書きの一言で、皆さん苦労してるんだなあ」という記事へのアクセスがずっと多くなっている。
ということは、少なくとも「文例を求めて」という勘違いアクセスは減って、それよりも「皆さん苦労してるんだなあ」という、「悲哀の共有」をしたいみたいな、ちょっとおもしろい傾向に向かっているような気がする。そのあたりの世の変遷は、なかなか興味深い。
私個人としては、今年の 10月に父が亡くなったので、来年の年賀状は書かない。だから、年末になってもなんとなく落ち着いている。今頃多くの人は、必死になって年賀状を書いているのだろうと思うと、何となく不思議な気持ちにすらなる。ちょっと切ない他人事気分である。
ちなみに「年賀状/一言」でググると、昨年の今頃は私の記事がトップに表示されていたのだが、最近は 3位にまで落ちていて、他は純然たる文例集というサイトが多くなっているのは、しかるべき、喜ばしい状態である。
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