« 大阪市の「教育バウチャー制度」について | トップページ | 喫煙者が 20%を切ったという幻想 »

2012年1月31日

「ステマ」 を巡る冒険

食べログのやらせ問題で、「ステマ」 という言葉が有名になってしまった。これは 「ステルス・マーケティング」 の省略形で、広告業界では昔から使われていた言葉なのだそうだ。

元々の英語は ”stealth marketing" で、"stealth" というのは、あの 「ステルス戦闘機」と同じ、「密かに」 とか 「内密の」 とかいう意味の単語である。

ところが一時、この 「ステルス戦闘機」 は、「スティルス戦闘機」 と表記されていたことがある。私なんかそのおかげで、"stealth" の発音は 「スティルス」 なんだと信じてしまったほどだ。

"Steal" の発音が 「スティール」 なんだから、そう思ってしまうのも無理もない。しかし考えてみれば、"heal" (ヒール = 癒す) の名刺形が "health" (ヘルス = 健康) なのだから、「スティール」 の名刺形が 「ステルス」 でも当たり前なのである。

いやはやまったく、英語というのも一筋縄では行かない。

|

« 大阪市の「教育バウチャー制度」について | トップページ | 喫煙者が 20%を切ったという幻想 »

言葉」カテゴリの記事

コメント

日本語も一筋縄ではいかないですね。

「洗滌」は正しくは、「せんでき」
「独壇場」は正しくは「独擅場、どくせんじょう」
「撒水」は「さんすい」かと思ったら「さっすい」

二つ目までは、慣用的には認められているようですが。

投稿: ハマッコー | 2012年2月 1日 00:51

ハマッコー さん:

そのあたり、4年ほど前に書いたことがあります。

https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2008/01/post_9f8c.html

よろしければどうぞ。

投稿: tak | 2012年2月 1日 21:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ステマ」 を巡る冒険:

« 大阪市の「教育バウチャー制度」について | トップページ | 喫煙者が 20%を切ったという幻想 »