冷蔵庫と refrigerator
昔、うちの娘が幼かった頃の会話。
娘: お父さん、冷蔵庫は英語で何て言うの?
私: Refrigerator.
娘: え?
私: Refrigerator.
(ちなみに、私は自分でいうのもナンだが、英語の発音が結構よくて、いわゆるカタカナ英語じゃない)
娘: それじゃわかんないよ~。日本語で言ってよ。
私: ??? 日本語で? えぇと、冷蔵庫。
娘: う~ん、そうじゃなくて、日本語で英語を言ってよ~!
私: あ、そうか、わかった。えぇと、リフュリージレイターかな? いや、レフリュージレイターと言ったらいいのかな?
娘: あ~ん、ますますわかんないよ~!
どうやら娘は、冷蔵庫というのはとても身近なものなので、自動車を 「カー」 というぐらいに単純な英語を教えてもらえると思っていたようなのだ。こんなにカミカミになりそうな言葉だとは、想像もしなかったらしい。
確かに refrigerator というのは、生活家電に似つかわしくないほど、ごっつい単語だ。しかしそれは、現代生活では必需品となった、あのスマートで機能的なデバイスを思い浮かべるからびっくりするのであって、昔の冷蔵庫は、refrigerator という語感に似合ったごっついものだったのである。
そして、今でもアメリカの冷蔵庫は、refrigerator という語感に負けないほどごっつい。これはもう、比較文化学の領域といえるほどの問題なのかもしれない。
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コメント
fridge(フリッジ)= 冷蔵庫
http://ejje.weblio.jp/content/fridge
投稿: 通りすがり | 2012年1月24日 03:09
「そういう日常的なものについては、何か簡略化した言葉があるんじゃないですかね~」とコメントしようと思ったら、通りすがりさんがすでに紹介してくださっていた(笑)
投稿: 山辺響 | 2012年1月24日 10:40
それにしても、「日本語で英語を言ってよ」が微笑ましいですね。
投稿: 山辺響 | 2012年1月24日 10:41
通りすがり さん:
ご指摘ありがとうございます。
アメリカ人に 「Refrigerator って、日本人には言いにくいんだよね」 とこぼしたら、だったら短く言っても通じるよと、教えてもらったことがあります。
すっかり忘れてました。
投稿: tak | 2012年1月24日 15:02
山辺響 さん:
微笑ましすぎて、吹きそうになりました (^^)
投稿: tak | 2012年1月24日 15:04