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2012年2月28日

グループでホテルに泊まるとき

団体、あるいは団体とはいわなくても複数の人間のグループで宿泊予約した際の、ホテル側の部屋の取り方の違いについて書いてみたい。日本で複数の人間のグループがホテルの宿泊を予約すると、ほとんどの場合、同じフロアの続き部屋になる。それが当たり前だと思われている。

ところが欧米の場合だと、グループでもあえて部屋はバラバラに用意される。続き部屋でないのはもちろん、大抵はフロアまでバラバラの部屋になる。

日本人同士のグループでの欧米へのビジネス・ツアーで、泊まる部屋がバラバラに設定されていると、「どうしてまとまったフロアにしてくれないんだ、気が利かないなあ」などと不満をいう人がいる。しかし実は気が利かないのではなく、これはホテルが気を利かせてくれているのだ。

私は会議や研修などで、グループ同士でまとまった続き部屋に泊まらされると、ちょっとしたストレスになる。とくに隣の部屋に泊まるのが女性の場合などは、トイレやシャワーを使うにも気を使ってしまう。

ホテルの部屋の壁というのは、かなり薄いから、音が筒樹けとまではいかないまでも、相当に隣の部屋に響く。だから下世話な話だが、オナラをするにも気を使う。

いや、私自身はオナラの音なんか聞かれても別に構わないのだが、隣の部屋に泊まる知り合いの方が、私のオナラの音なんか聞きたくないだろうと思うのだ。

というわけで私としては、グループでの宿泊の時ほどバラバラの部屋にしてほしいと思う。ところがフツーの日本人、とくに 50歳以上の年代の人の多くは、そうは思わないらしい。離れた部屋を希望するなんて「水臭い」と思うようなのだ。

私に言わせれば、ほとんど一日中を一緒に過ごしたんだから、寝る時ぐらい、離れたところで勝手に寝てくれよと言いたいのだが、隣同士の部屋で寝る方が安心と思う人が案外多いようなのである。

オナラの音を聞かせつけてまで。

 

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コメント

飛行機の座席も、仕事の場合ビミョーですね。
打ち合わせ等ができるという意味では隣同士のほうが便利だけど、ずっと一緒だと気が詰まるし。

投稿: きっしー | 2012年2月29日 12:44

なるほど確かにですね。
日本の事例ですが、以前仕事で京都のとあるホテルに泊まった折、4人のスタッフが見事にバラバラの部屋でリザーブされたことがありました。海外からの宿泊客も多そうだし、京都はそのあたり欧米基準なのかもしれんですね。それとも偶然だろうか…。
(ひょっとしたら、気を使わないことに気を使う、といったような京都的マインドがそもそも存在するのかもしれませんが)

投稿: S太郎 | 2012年2月29日 15:26

きっしー さん:

>飛行機の座席も、仕事の場合ビミョーですね。
>打ち合わせ等ができるという意味では隣同士のほうが便利だけど、ずっと一緒だと気が詰まるし。

ヨーロッパや米国行きだと、乗っている時間が長いので、確かに気詰まりですね。

もう、ずっと寝てるしかないですね ^^;)

投稿: tak | 2012年2月29日 17:55

S太郎 さん:

>日本の事例ですが、以前仕事で京都のとあるホテルに泊まった折、4人のスタッフが見事にバラバラの部屋でリザーブされたことがありました。

>(ひょっとしたら、気を使わないことに気を使う、といったような京都的マインドがそもそも存在するのかもしれませんが)

さすが、京都!

投稿: tak | 2012年2月29日 17:57

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