「スマホが使いにくい」 とこぼす人
今日の記事には多少のバイアスがかかっているかもしれないと、まずお断りしておく。私は iPhone のヘビー・ユーザーなので、iPhone に好意的なことを書いているという自覚がある。その好意的なことというのは、私の実感からくるのだが、当然ながら、それに賛成しない人もいると思う。それに関しては感覚的な事項でもあるので、余計な議論を避けたいと思う。
私が近頃意外に思うのは、「スマホを買ったけど、使い方がわからなくて、ちょっと後悔してる」という人が案外多いことだ。私自身は、前に使っていたガラケーとは比べものにならないほどの使い勝手の良さにとても満足しているので、「スマホのどこが難しいんだ?」といぶかしく思うほどだ。
で、そんな風にこぼす人のもっている機種をみると、ほぼ 100%アンドロイドを OS としたスマホなのである。iPhone ユーザーで、「使い方がわからない」と言う人を、私は見たことがない。
ふと気付いたが、そういえば私自身、アンドロイド・スマホのユーザーでもあったのだ。私のもっている E-mobile の Pocket Wifi は、アンドロイド・スマホとしても使える製品なのである。Pocket Wifi を買う時、単なるパケット端末ではなく、iPhone に何か不具合が生じた時のための代替機として使用できるように、それ自体がスマホとしても使えるものにしたのだ。
買ったその時は、「アンドロイド・スマホを使うのも悪くないかもしれない」と思っていたが、結局のところは、テザリング以外の用途には一度も使ったことがない。それは、Pocket Wifi のスマホとしてのできが、iPhone と比べること自体がおこがましいというほどお粗末なものであるということにもよるが、アンドロイドのとっつきにくさということもあると思う。
「具体的にどこがどう使いにくいのだ」と言われると、「感覚的なもの」としか言いようがないが、アンドロイドって、「これ何だ?感」が色濃く漂っていると思うのだよね。iPhone には、それがない。
別の言い方をすると、iPhone のアイコンは気軽にひょいひょいタッチして楽しめるが、アンドロイドの方は、ちょっと考えないとタッチする気になれないというところがあると思う。で、ちょっと考えても、結局何も出てこないのは当然なので、なんとなく気軽に触りまくる気になれないのだ。
アンドロイド・スマホを買って「使い方がよくわからないのよね」というのは、気軽にひょいひょいタッチして、「ああ、そうかそうか、そういうことか」と気軽に納得するためのモチベーションを、なかなか自分のうちに醸し出せないというような、微妙な感覚があるのだという気がするのである。
中年以後の年齢の人たちにとっては、残りの人生が 20年あるのか 30年あるのか知らないが、そのあまり長いとも言えない人生を、スマホをルンルンで使いこなせるものにするか、「よくわからないのよね」とこぼし続けるものにするかで、かなりの違いになってしまう。
私なら、「iPhone にしときなさい」とアドバイスする。口コミ情報の豊富な女子中高生は、85%が iPhone を選ぶという統計もあるし。
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コメント
「スマホが使いにくいと言っている人はほぼ100%、Androidユーザーである」というのは、(Androidユーザーである私から見て)ほぼ100%正しいのではないでしょうか(笑) もちろんその使いにくさには、メーカーやOSのバージョンによって相当に差があるとは思いますが。
というか、穿った言い方をすれば、iPhoneは「スマホ」じゃないんですよ。MacがPCではなかったのと同じように。
私自身は今後も携帯はAndroidを使い続けるでしょうしタブレット端末もAndroidを買うと思いますが、60代後半の義理の叔父に持たせようと思っているタブレットはiPadにする予定です。
投稿: 山辺響 | 2012年2月21日 10:40
山辺響 さん:
もしかしたら、アンドロイド・ユーザーにはかなりの反撃を喰らうかもしれないと思っていましたが、あっさり肯定されてしまって、ちょっと拍子抜けしました ^^;)
今日お会いした方は、iPhone とアンドロイドの両方のユーザーですが、やはり、アンドロイドは難しいとおっしゃっていました。
投稿: tak | 2012年2月21日 23:39
私は初代Xperiaの発売時に買ったので、だいぶ苦労しました。同じ初代Xperiaをしばらく後に買った友人(40代後半女性)は、結局、auからの発売を機にiPhoneに乗り換えました(「XperiaもWiFi環境で使い続ける」とは言っていましたが、どうだか……)。
妻はXperia rayという比較的新しい世代のAndroidを購入し、こちらはあまり苦労していないようなので、最近の新しい機種はだいぶマシになったのかもしれません。
各端末メーカーが独自の工夫なんかせずに、「素」のAndroidを提供してくれればむしろ分かりやすくなるような気がします。が、そうするとAndroidどうしのあいだで差別化ができないんだろうなぁ。かつての国産WindowsPCみたいに、よけいなオマケソフトがたくさんあって却って迷惑みたいなことになっているような。
投稿: 山辺響 | 2012年2月22日 08:58
山辺響 さん:
なるほど。
よけいなお世話も使いにくさの要因の一つとは。
ありがちなこととはいえ。
投稿: tak | 2012年2月22日 15:56
>MacがPCではなかった
英語圏で"Mac"と"PC"という言い分けをしているのは
MacとIBM PC Cloneという区別をしているだけであって
Macが日本語で言うところのPCではないという意味では
ありませんよ。MacもれっきとしたPCの一種ですので
誤解無きよう。
投稿: drp | 2012年3月17日 22:12
drp さん:
>MacもれっきとしたPCの一種ですので
>誤解無きよう。
"iPhoneは「スマホ」じゃないんですよ。MacがPCではなかったのと同じように"
という文脈をよく読めば、不要の心配とおわかりになるはずです。
投稿: tak | 2012年3月18日 08:33
Androidユーザーは新しいガジェットとしてではなく、携帯電話として見ている層が結構いるからじゃないでしょうか。
長い間機種も変えてないし、本体にもガタが来てるから、新しい「携帯電話」を買おうとショップへ行くと、大概スマートフォンを勧められるんですよね。キャンペーンやってて安い場合が多いですし。
そこまで勧められるなら、安いみたいだしスマートフォンにしてみようかな、って変更すると、私もそうでしたが、そりゃ使い難い。基本、電話とメールが出来ればいい層にしてみれば、ゴテゴテしてて使い難いのは当たり前なんですよね。
たとえば、コールセンターへ電話をして、「番号を押してください。押された番号の先へお繋ぎします」とか言われると、スマートフォンだと対応しにくい。一回画面を見ないといけないですからね。所謂ガラケーと言われているものならば、ボタン真ん中5に突起があって、そこを中心になぞっていけば、見なくてもキー押下出来ます。
とまぁ、「電話」として見る限り、スマートフォンは使い難い、となっても不思議はないと思います。
iPhoneユーザーに、その比率が少ないだけと言うだけの話かもしれません。
投稿: というより | 2012年3月19日 09:09
というより さん:
>Androidユーザーは新しいガジェットとしてではなく、携帯電話として見ている層が結構いるからじゃないでしょうか。
>iPhoneユーザーに、その比率が少ないだけと言うだけの話かもしれません。
なるほど、それは言えるかもしれませんね。
ほとんど無意識に、スマホを持たされてしまったというなら、戸惑うのも無理もない。
iPhone を買うのは、初めから 「iPhone が欲しい!」という層が多いですからね。
とはいえ、その辺のオバサンに iPhone を操作してみせると、「まあ、おもしろい!」 という反応が返ってきますが、アンドロイドだと無反応だったりして (^o^)
投稿: tak | 2012年3月19日 17:41
Androidユーザーの自虐ネタ。
A「のろのろ歩きながらスマホ操作している迷惑な奴って、だいたいiPhoneユーザーなんだよなぁ」
B「Androidは歩きながら操作できるほど使いやすくないからね」
※もちろんネタですのでAのような現実があるわけではありません(あったとしてもシェアの要因が大きいかと)
投稿: 山辺響 | 2012年3月23日 10:20
山辺響 さん:
なんとなく納得してしまいました ^^;)
投稿: tak | 2012年3月23日 22:00