「トマト品薄」 で考える
名古屋から帰ってきた。名古屋は風がとても冷たくて震えるほどだったが、関東は日が暮れていても震えるほどには寒くない。名古屋というところは、よくよく夏は暑く、冬は寒いところである。
帰宅してネット・ニュースを覗いたところ、トマトが品薄状態になっているという記事が目に付いた。京都大学のの研究グループが、トマトには中性脂肪を減らす働きのある成分が含まれ、メタボリック症候群の改善などに役立つと発表したのがきっかけだという。
やれやれ、またしても納豆の二の舞か。まあ、納豆の痩せる効果というのはかなりガセネタだったのに対して、今回は京大の研究者グループが発表したというのがもっともらしいという差はあるというものの、それに飛びつくメンタリティには大差がない。
私は納豆がないと暮らせない人だが、トマトは好きではあるけれど、別になくても暮らせるから、品薄になってもあまり実害はない。ただ、トマトが大好きとか毎朝トマト・ジュースを飲むのが習慣とかいう人には、かなり迷惑なことだろう。
納豆の時は、国民食と言ってもいいぐらいのおなじみの食材だから、痩せる効果があるなんて言っても、「わたしゃ毎日食べてるのに、ご覧の通り」という人が多かったので、ガセネタっぷりが際立っていた。そしてそんなにも見え見えのガセネタだったにも関わらず、記憶では 2週間近く、スーパーの店頭から納豆が消えた。
今回は京大研究グループというお墨付きがあり、しかも「わたしゃ毎日トマト食べてるのに ……」という人が納豆の場合ほど多くないだろうから、単純素朴に飛びつく人が少なくないだろう。
もっとも、そこまで単純素朴な人が日本人の大多数というわけじゃない。それまではスーパーに来る買い物客のうち、トマトを買う人が 50人に 1人だったのが、ニュースが流れて以後 10人に 1人になるというだけで、店頭のトマトはあっという間に売り切れになるだろう。
そして、スーパーで買い物をする人というのは、多く見積もっても都市人口のせいぜい 2人に 1人ぐらいのものだろうから、ものすごく情報に踊らされやすい人が 20人に 1人ぐらいいるだけで、社会的影響はかなりなものになるということだ。それを考えると、ちょっと恐ろしい。
トマトが品薄になるぐらいならいいが、何らかのパニックが起こりやすい状況下で、20人に 1人、つまりたった 5%の人たちが、とんでもないデマを信じて騒ぎ始めたら、その影響は迷惑では済まないレベルのものになってしまうだろう。
普段からクールでいる訓練というのを積んでおかなければならない。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- 音楽準備室って、音楽教師の「別荘」みたいなものだから(2026.07.03)
- 「ソナエルジュ」なんて、誰が言うんだ?(2026.06.13)
- 先週の「ドジ大賞」以上の「超ドジ」かも・・・(2026.06.05)
- 猛暑の場合は郵便物配達休止って、当然だと思う(2026.06.02)
- 大麻入りバッグをパチンコ屋に置き忘れる「ドジ大賞」(2026.05.29)







コメント