アクセス数アップの、あの手この手
日経BP などのメールマガジンを購読している人はかなりの数に上ると思う。かくいう私も日経系のメールマガジンを複数購読している。そして、興味を引くタイトルを見つけると、ついクリックしてその記事を読んでしまう。
その際にいつも面倒に思うのは、最初の画面が広告画面になっていることがあることだ。ちゃんと一番上の目立つところに「このページをスキップする」という文字があって、それをクリックすればすぐに記事本文に飛べるのだが、「さすが日経、しっかり広告取りにいってるなあ」 と、感心ではなく、やっぱりうんざりする。
さらに、記事本文に飛ぶと、大して長い記事でもないのに何ページかに分割されていて、記事の続きを読みたい時には「次へ」の文字を次々にクリックしなければならない。昔の ISDN の 64kb/s で「高速通信」なんて言われていた頃ならいざしらず、今の世の中でこんなに分割表示する必要なんてないんじゃないかと、少々イラつくのである。
この記事の分割表示というのは、日経系に限らずほとんどのジャーナリズム系のサイトで採用しているメソッドだ。なんでこんなうっとうしいことをするのかというと、どうやらクリック数を増やして、見かけ上のアクセス数を上げる効果があるかららしい。
1本の記事を 4ページで構成すれば、本来 1クリックで済むのに 4回クリックしなければならず、見かけ上のアクセス数は、1ページで全文表示する場合の 4倍になる。そして、見かけ上だろうがなんだろうが、アクセス数が増えれば広告料金も高く設定できる。
なるほど、よく考えるものである。
まてよ、これをブログに応用して、トップページには各記事のリード部分のみを表示し、全文を読みたければ 「続きを読む」 をクリックさせるという設定にすることで、見かけ上のアクセス数を増やすことだってできそうだ。多分 2倍とまではいかなくても、最低でも 30%増ぐらいにはなるだろう。このココログにしても、そうした設定にすることができる。
そういえば、ココログの大分前のバージョンアップの際に、デフォルトで「続きを読む」スタイルになってしまったことがあり、私は「なんだよこれ、めんどっちいじゃねえか!」と憤慨して、手動で元の設定に戻したことがあるような気がする。やっぱり、クリックの回数は最低限にしておきたいものである。
というわけで、アクセス数増加の妙案に気付いちゃったのだけれど、そこまであくせくする気にもなれないから、当ブログはこれまで通りの設定でいきたいと思う。
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コメント
ウェブ業界のことはあまりよく知らないのですが、記事を複数ページに分割するのは、滞留時間や記事がどの程度読まれたのかといった統計を取るのに役立つのだと思います。
たとえば、1ページ目しか見ていないようだったら、それは面白くなかったか、交通事故みたいなクリックだった可能性が高いし、完読率の高い記事は関心を集めたと言えるわけです。
インターネットはおろか、Windows3.1が普及する前の大昔でしたが、私の働いていた某報道機関では、金融機関のディーリングルームに設置された端末におけるニュースの利用データから、たいていの記事は64文字 X 11行の画面3、4枚分以上は読み進んでもらえないという結論を得ていました。で、それが我々の書く記事の長さの目安になっていました。スポットニュースなら2枚分、最大で4枚分、フィーチャー物で8枚(後に6枚に減らされ、記者からは不評を買った)とか。
投稿: きっしー | 2012年3月16日 17:43
きっしー さん:
>記事を複数ページに分割するのは、滞留時間や記事がどの程度読まれたのかといった統計を取るのに役立つのだと思います。
なるほど、そうした統計にも使われるのですね。
>たいていの記事は64文字 X 11行の画面3、4枚分以上は読み進んでもらえないという結論を得ていました。
まあ、そんなもんなんでしょうね。
400字詰めの原稿用紙で言えば、2枚程度。
文字というのは、読んでもらえないものですね。
投稿: tak | 2012年3月16日 22:12