湿性耳垢と乾性耳垢
耳垢には湿性と乾性があるのだそうだ。要するに、耳カスがじっとりと湿っているか、かさかさに乾いているかの違いである。ちびまる子ちゃんの耳カスは、確か湿性だったと記憶している。
湿性の方が優性遺伝で、全世界的には圧倒的に湿性の方が多いのだが、日本人は乾性の方がずっと多いのだそうだ。この辺に関しては Wikipedia の 「耳垢」 の項 に詳しい。湿性は縄文人の特質で乾性は弥生人の特質なんだそうだ。とすると、さくらももこさんは、静岡の生まれなのに縄文系なのだろうか?
私自身の耳垢は、完全に乾いている。カッサカサである。ところが、ずっと昔からこんなにカッサカサだったかというと、記憶が曖昧だ。子どもの頃はもう少し湿り気があったような気もするが、耳カスのことなんてそんなに正確に覚えていないから、どうにもおぼろげである。
耳垢が湿ったものになるのは、耳の中の汗の成分であるアポクリン腺によるのだそうだ。弥生系の日本人はこのアポクリン酸が少ない人が多いので、日本人の耳垢は乾性になりやすいという。
しかしこのアポクリン酸の活動状態は、腺の活性が第二次性徴のひとつであるために、同一人物でも成長により変化するらしい。 若年期にはかなりどろりとした耳垢の人でも、成長期を過ぎると汗の分泌量も低下し、高齢者では耳垢は粘度が高い粘土状になる傾向があるというのである。
とすると、私の耳カスが若い頃に多少湿り気があったのだとしても、今はカッサカサの状態なのだから、私の縄文ファクターはかなり薄いとみていいのかもしれない。まったくゼロというわけではないのだろうが。
湿性耳垢の人は、北海道と沖縄に大変多く、ついで東北や南九州にも多いとされている。私は東北でも南東北の生まれだから、縄文ファクターが薄いのも、ビミョーにしかたのないところだ。個人的には、縄文系に憧憬があるんだがなあ。
まあ、縄文系とか弥生系とかいっても、それで人生上の様々なことが過度に規定されすぎるわけでもなさそうだから、あまりとらわれずにいればいいのだろうが、多少は気になるところである。
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