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2012年3月31日

北朝鮮の「ロケット」への日本側の対応

北朝鮮の「人工衛星打ち上げロケット発射」は、どうせミサイルだろうというのが見え見えだが、日本側の対応は大袈裟すぎるのではないかという批判がある。ロケットの破片が日本の領土に落ちて被害をもたらす可能性は、はっきり言ってゼロに近い。そんなことに対して迎撃体制を整えるだの PAC3 を配備するだのは、金の無駄遣いだというのである。

ただ政府としては、北朝鮮の悪者イメージは厳然としすぎているほどで、だから何を仕掛けてくるかわかったもんじゃないという思い込みを利用している面があると思う。そいつの打ち上げるミサイルを落っことす準備をするのは、どちらかといえば、国民からの支持を得やすいものと考えているようだ。

しかも、防衛大臣はあの田中直紀氏である。うじうじしているだけではますます軽く見られるだけだから、少しは毅然としたところを見せておかなければならないと考えても不思議ではない。

そんなことで金をかけすぎという批判があるが、政府としてはこんな時だからこそ、ちょっとした訓練に金をかけるチャンスと思っているのかもしれない。なにしろ、絶好の実戦訓練になるのだもの。

どちらかと言えば、最もメリットを感じているのは自衛隊かもしれない。自らの防衛装備の実効性の検証の、またとない機会になる。もしかして、全然役に立たなかったりしたら、さらなる装備強化を行うためのいい口実になる。いずれにしても、いい機会に違いないのである。

そう考えれば、田中さんが珍しく強気の方針を打ち出しているのは、防衛省に丸め込まれているということもあるのかもしれない。

 

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