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2012年4月20日

メール利用と、そのデバイス

インターネットコムと goo リサーチの定期リサーチ最新版によると、メール利用のデバイスは、「パソコン」が 31.0%、「携帯電話/スマートフォン」が 55.0% だったそうだ(参照)。リサーチ実施の度に、「携帯電話/スマートフォン」の比率が上がっているという。

調査対象の年代は 10代から 50歳以上までで、比率的にも極端な偏りはない。ということは、この傾向は我が国全般の傾向とみてもいいだろう。メールの受発信はケータイかスマホでするというのが、この国のごくフツーのやり方になったのだ。

名刺に印刷してある会社のメルアドに、私用のメールを送ることにあまり抵抗がなかったのは、もう 10年近く前のことになってしまったろうか。最近はその辺のことがかなりやかましくなったようで、「私用のメールはこちらに送ってね」と、ケータイのアドレスを指定されることが増えた。

近頃では家庭でも光回線でインターネット接続している人が増えたので、大抵の人はどこかのプロバイダを利用していて、その関係でプロバイダのドメインでのメルアドぐらいはもっているのだろうが、その利用はあまり多くないようだ。

その証拠に、プライベートのアドレス(ドメインが @nifty とか biglobe とか)にメールを送ってもいつまでも反応がないが、ケータイのアドレス(docomo とか ezweb とか)に送ると、すぐに返事が来たりする。そういう人の家の PC の受信箱には、未読メールがどっさりたまっているだろうと想像していたが、聞いてみると、受信そのものがあまりないらしい。

ちょっと前までは、名刺に記載するメルアドは、会社の名刺だったら独自ドメイン、プライベートの名刺だったらケータイ・アドレスではないプロバイダのドメインにする方が、なんとなく信用してもらえると思われていた。Yahoo や Hotmail などのインターネット・メールでも、一段低く見られていたものである。

最近は会社の独自ドメインはごく普通になり、プロバイダのドメインの後にスラッシュなんちゃらかんちゃらというのは、かなり少なくなった。一方、プライベートの方では Google mail(@gmail.com ってやつ)の地位がかなり上がって、ごく普通に使っても軽く見られなくなった。そればかりでなく、ケータイ・アドレスさえも大手を振っている。

ただ、少々込み入った(少しばかり IT 知識が必要な)内容のメールを送る時に、相手がケータイ・アドレスだと、「この人、大丈夫かなあ」と心配になってしまうのは否めない。経験上、大丈夫じゃないケースが多いのだ。名刺に記載するのはケータイ・アドレス以外のものの方が、やはり今でも信用度がアップする。

ケータイ・アドレスは、家族とごく親しい知人・友人以外には教えない方がいいと思っている私は、もしかして、頭が古くなっちまったんだろうか。

最近はケータイ・アドレス以外のアドレスもスマホで使えるので、自分のもっているほとんどのメルアド宛のメールを、PC から離れていても即座に受信できる。その意味でも、ケータイ以外のアドレスを公開し、それをスマホで楽に受発信するというのが、なんとなく精神衛生にもいいような気がするのである。ガラケーだと、それができないのが痛い。

その意味でも、今は確かに「スマホの時代」 なのだろう。「PCの時代の終わり」は既に現実になった。今どきになってもパソコン教室なんかに通って、何度も何度も同じところでつまづいてヒイヒイ言いつつ、自宅の PC の前に座っても Skype で挫折したりしているオジサンやオバサンが、私は不憫でならない。

 

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