« AKB 総選挙といっても | トップページ | 菊地直子のトレーナーがどうのこうのというお話 »

2012年6月 7日

Windows タブレットというものについて

Gizmodo に 「なぜ Windows タブレットは動きが重めなのか...そこに Windows らしさを求める以上は難しいとの発言も」という記事があり、それを読んで 「あぁ、そうだったのね」 と納得がいった。

私は Windows 8 なんてものを OS にした PC を使おうという気になれないので、次に購入する PC は Mac にしようと決めている。

元々私は、PC というものを買おうとした20年前から、Mac を想定していたのだ。ところが「Windows という、Mac みたいに使えるのが出たよ」と言われ、いろいろなしがらみもあって、ついふらふらと Windows 3.1 搭載の PC を買ってしまった。それ以来、「自分は本来、Mac ユーザーであるべきだった」と、ジクジたる思いを抱き続けている。

それはともかく、Windows 8 に関する情報をみるにつけ、「MS はどうして多くの人が慣れ親しんだ Windows のデスクトップを、あんなものに変えて混乱を生じさせようとしているのだろう」と、とても不思議に思っていた。

もっとも、あの「メトロ」とやらいう UI をちょっと取り下げれば、いつものデスクトップになるということは発表されている。だったら、ずっと Windows を使い続けてきたユーザーの、少なくとも 6割以上はメトロなんて画面にはお引き取り頂いて、いつもの見慣れたデスクトップにして使うだろう。

それで、あの UI は一体何のためにあるのかとうっとうしく思っていたら、今さらながら、とても当たり前のことに気付いた。「そうか、MS は、同じ OS で、タブレットも動かそうとしているんだった」と。

私は iPad ユーザーなので、Windows 8 で動くタブレットを購入する可能性は、ほぼゼロに等しい。だから、あんなのでタブレットを動かすという MS の意図をすっかり見逃していた。見逃していたことに今さらながら気付いて、Windows 8 で動くタブレットは成功しないだろうと、改めて確信した。

だって、Windows PC 並みに動作のトロいタブレットなんて、一体誰が買うんだ? Windows PC 並みにいろんなことができすぎて、それでかえって操作が難しいタブレットを、誰が買うんだ? そもそも、一体誰がタブレットに PC と同じ性能 (及び面倒くささ) を期待するんだ? PC 同様に面倒くさいタブレットなんて、何の意味があるんだ?

いや、買う人は何も知らずに買ってしまうんだろう。そして、「タブレットって操作が簡単って聞いたけど、難しくてわかんない」と言い出すんだろう。そりゃそうだ。PC が難しくてよくわからないというユーザーが、Windows 8 のタブレットを買って、理解できるわけがない。

これは私の実感なのだが、PC を「まともに使える人」というのは、実はとても少ない。業務で毎日 PC を使っている人でも、ちょっと込み入った操作になると、からきしお手上げだ。PC ユーザーの 7割以上は、原付免許で飛行機を操縦しているようなものだと思っていい。

MS は今度は、原付免許の市場に「この方がいいでしょ!」とばかりに、飛行機のエンジンの付いたヤツを投入しようとしているようなのだ。

 

|

« AKB 総選挙といっても | トップページ | 菊地直子のトレーナーがどうのこうのというお話 »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Windows タブレットというものについて:

« AKB 総選挙といっても | トップページ | 菊地直子のトレーナーがどうのこうのというお話 »