楽するのは決して楽じゃない
"「なまけるためにはどんな努力も惜しまない!」 ある意味感心する写真 19枚" という記事が、らば Q にある。どれもこれも、なまけて楽するための工夫をこらした挙げ句、トータルでみれば、かえって面倒なことになってしまったんじゃあるまいかという写真だ。
寝っ転がりながら皿に盛られたフレンチフライを食べるデバイス、PC を打ちながらテーブルの上のドリンクを吸い込めるチューブ、仰向けに寝たままテレビを見ることのできるボックス、リモコン・ミニチュアカーで雑巾がけできるデバイス等々、そんなことするぐらいなら、まともにやった方が早いぜ! というようなものばかりだ。
だが、私はなぜかこれらを笑えない。というのは、現代の PC を使って仕事をするシステムも、これらとほとんど似たようなものなんじゃないかと思うことがあるからだ。
PC を使って仕事をするのは、楽して効率を上げるためである。しかし、PC を使って本当に楽して効率を上げられるようになるには、かなりの努力をして PC 操作に習熟しなければならない。
PC 操作の習熟だけではない。PC を買い換えるたびに、ほとんど 1日がかりでデータの引っ越し、プログラムのインストールなどをしなければならない。さらに楽してテキスト入力をするために、何百もの単語登録をする。
ようやくこうした作業をクリアして、本当に楽して効率の上がるレベルに達すると、今度はそのおかげで余った時間に、余計な仕事をしなければならない。決して楽になんかならない。永遠に忙しい。
私がよく引き合いに出す 「健康のためなら命も惜しくない」 というジョークほどではないが、楽するのは決して楽じゃないのである。
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