「コト作り」 と、それを支える 「高度なモノ作り」
シャープの経営危機が大きく伝えられるが、シャープばかりでなく、パナソニックも東芝もソニーも、悲惨な業績である。家電業界は今や、衰退産業になってしまったようで、売れる商品が見当たらない。
一般家庭でどうしても必要な家電製品というのは、冷蔵庫と洗濯機ぐらいしかないんじゃなかろうか。エアコンも欲しいという人もいるかもしれなkが、我が家なんて、昨年の震災以来、エアコンのコンセントを抜いてしまって、使ったことがない。なくても済むものである。
冷蔵庫と洗濯機以外は、エアコンを含めてどうしても必要というわけじゃない。考えてみれば、テレビもラジオも、PC やインターネット端末で代用できる。もっと突き詰めてみれば、カメラもビデオも、ラジカセもステレオも、電話も FAX もカーナビも、スマホが 1台あれば用が済んでしまう。
ちょっと前はオフィス向けの小商いで食っている印刷屋が、「近頃はみんな、ちょっとしたパンフレットやチラシ、名刺なんかは、PC を使って自前で作っちゃうから我々がもうからない」と嘆いていたが、今は家庭でも大抵のことはスマホで済ませちゃうから、家電屋が儲からないのである。
もはや、「モノ」を売るより「コト」を売る方が儲かる仕組みの世の中になってしまったようなのである。日本は「コト作り」と、それを保証する高度な「モノ作り」の分野で伸びなければ、にっちもさっちもいかなくなってしまったようなのだ。
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