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2012年10月19日

葬式って、お金がかかるのだよ

一昨日、「結婚式と葬式」という記事を書いたのだが、とにかく、葬式が多い。今月はもう、3回も葬式に出たというのは、その記事に書いた通りである。そして、その葬式というのは金がかかる。とにかく金がかかる。

昨年の父の葬式は、生命保険で十分おつりが来たが、その保険金が下りてくるまではちょっと時間がかかる。死んだ当人の銀行口座に多少の預金があっても、死んでしまった途端に口座がロックされるから、死にそうだとわかった時点で、引き出しておかなければならないが、それもなかなか心情的にやりにくくて、後で手続きがやたら面倒になる。

世界には冠婚葬祭にものすごく金をかける国がいくらでもあって、日本なんてまだ可愛らしいものだという人もあるが、大金持ちでも有力者でもない人が、平均的にこんなにも金をかけるのは、ちょっと珍しいんではあるまいか。

昨年、父の葬式をした時、「集まった香典で、なんとかチャラになるものだよ」なんて教えてくれる人もいたが、実際はそうもいかなかった。「香典返し」というものがあって、それはもらった額の半額が相場だというのである。てことは、葬式にかかった費用の倍の香典がなければいけないが、そんなには集まるものじゃないと、やってみて初めてわかった。

昔の冠婚葬祭は自宅でやったものだが、今はなかなかそうもいかない。それで結婚式場や葬儀場が増えてくるわけだが、結婚式の場合は、ホテルやレストランを借り切って、自分たちのカスタムメイドでやるというのが増えてきたようだ。

しかし葬式というのは、たいていは突然のことだから、自分で企画を立てて準備しておくというのも、そうする人がいないでもないらしいが、なかなかそうもいかない。それでつい、葬儀場に一切お任せということになってしまいがちだ。

最近は「イオンのお葬式」などの格安プランも増えているらしいが、なかなか普及していない。それに、日本人はとにかく「横並び主義」だから、他と比べてみすぼらしいことはしたくないなんて思う。

実際上、あまり早く死にすぎると、仕事などの関係者がどっさり弔問に来るだろうから、あまり安上がりに済ませるわけにもいかない。それならば、現役を引退してしばらくはひっそりと生き延び、世間に忘れられたころに安らかに死ぬというのが、葬式を簡単に済ませることにつながりそうだ。

よし、そうすることにしよう。

 

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コメント

>よし、そうすることにしよう。
なんだか切ないですね…

投稿: hiroyuki | 2012年10月20日 15:49

hiroyuki さん:

なかなか思い通りにいかないから、おもしろいんですけどね (^o^)

投稿: tak | 2012年10月20日 17:46

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