結婚式と葬式
先月の 30日に姪の結婚式に出席した。このところ、礼服を着るのは葬式ばかりでうんざりしていたところだったので、「ああ、やっぱり結婚式はいいなあ」と思ったのだが、その翌月になって、3回連続で葬式である。こんなことになるとは、思いもよらなかった。
7日に、知人の葬儀、今日は友人の父の葬儀、そして明日はちょっとした恩人の葬儀である。人は生まれて来た限りは、最期に死んで見せるのがつとめである。だから「死」は決して特別なことではないのだが、短期間にこんなに葬儀が続くと、さすがにちょっとセンチメンタルな気分になってしまう。
20代から 30代にかけての頃は、しょっちゅう結婚式に出席していた。思えば華やかな時代だった。結婚式というのは二次会も含めてなかなか楽しいもので、何度続こうが、ご祝儀を包むのがちょっとしんどくなるぐらいで、基本的には歓迎だった。
ところが、葬式は楽しくない。できれば出たくないが、出ないわけにはいかない。恩や義理のある人の葬儀なら、なおさらである。
どうしてこんなに葬式ばかり続くのか考えてみて、すぐにそれも道理と気付いた。
結婚しない人はいても、死なない人はいない。それだけでも、葬式の方が多くなる計算である、その上に葬式は 1人で 1度だが、結婚式は 2人で 1度だから、人間の数の半分にしかならない。何度も結婚する人もいるが、しない人もいるから、やはり、葬式の回数の方がずっと多くなるのは自然のことだ。
しかも最近は少子化で、この年になっても結婚適齢期(とやら)を迎える甥や姪が少ない。一方で、寿命にさしかかった友人・知人は少なくない。親が今にも死にそうな友人・知人となると、それ以上にいる。これでは、結婚式に出る機会は少なく、葬式に出る機会ばかり増えるはずである。
年を取れば取るほど、自分の死について考えることも増えるわけだ。
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コメント
俺は来月友人の結婚式です!
お嫁さん見つけてきます!
投稿: hiroyuki | 2012年10月19日 16:17
hiroyuki さん:
検討を祈ります ! (^o^)
投稿: tak | 2012年10月20日 17:42
hiroyuki さん:
検討を祈ります ! (^o^)
投稿: tak | 2012年10月20日 17:42