ノロウィルスと、「単なる胃腸風邪」と「単なる下痢」
一昨日の "なんと、「胃腸風邪」 というものだったのだよ" という記事を読まれて、ノロウィルス大流行の時節でもあり、私までその「ノロ」になったと思った方もおられたようだが、医者の言うには 「単なる胃腸風邪」 というもので、確かにしんどいにはしんどかったが、ノロウィルスほどのひどさではないようだ。
とはいえ、吐き気とムカムカ感とぐったり感があまりにもひどいので、医者嫌いの私がしょうがなく自発的に医者に行ったというのも、なかなか画期的なことである。正直言って、待合室で椅子に座り、名前を呼ばれるのを待っているだけでも辛かった。
ようやく診察室に入れられて症状を説明し、「ノロウィルスじゃないですよね」と聞くと、医者は、「ノロウィルスなら、10回吐いて 10回下痢します」とおっしゃる。
「そこまでひどくはないです」
「吐きましたか?」
「胃がムカムカするので、指突っ込んで 1回吐きました」
「ノロウィルスなら、そんなことしなくても自然にゲボゲボ吐きます。下痢は?」
「してません」
「だったら、ノロウィルスじゃないでしょう。単なる胃に来る風邪、胃腸風邪ですね」
ということで、一応納得し、薬をもらって帰ってきた。そしてこの薬が結構効いて、あのしんどさから解放されると、「ところで『胃腸風邪』って、一体何なんだ?」というのが気になってきた。私は病気に関しては本当に知識不足なのだ。
インターネットで調べても、詳しいことはさっぱりわからない。ただ、「胃腸風邪∋ノロウィルス感染症」という感じで、「含む、含まれる」ということのようである。特別ひどい症状の、ノロウィルスによる胃腸風邪を「ノロウィルス感染症」というのだと思っていればいいようだ。
で、「単なる胃腸風邪」というのは、その実体はさっぱりわからないけれど、「ノロウィルス感染症ほどではない、胃腸にくる風邪」と、漠然と考えていればいいようなのである。これ以上追求しても別に利益はないみたいだから、こんなもんでいいだろう。予防のためには、体力を落とさないようにして、あとは手をちゃんと洗っていればいいようなのだ。
そうえいば 6年前に「歴史的パリの夜と、ノロウィルス疑惑」という記事を書いているように、私は 1981年のフランス大統領選挙でミッテランが勝利した夜に、パリのレストランで生牡蠣を食い過ぎて、半日だけ下痢になってしまったことがある。
「あれはノロウィルスのせいだったのかなあ」と、漠然と思っていたのだが、どうやら「単なる下痢」だったようだ。吐いてないし、半日で治っちゃったし。要するに 「食べ過ぎ」 だったんだろう。
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コメント
ノロ恐ろしいですね… (>Д< ;)
投稿: hiroyuki | 2012年11月29日 23:45
心配しておりましたが、お元気になられたようでなによりです。
以前ノロウイルス大流行の年に私ももれなく感染し、這うようにして病院に行きました。待合室はあっちでゲロゲロ、こっちでゲロゲロ、同時多発ゲロ状態でした。
何はともあれ、うがい手洗い励行してご自愛くださいませ。
投稿: ひっしー改めビニ傘女 | 2012年11月30日 01:03
hiroyuki さん:
>ノロ恐ろしいですね… (>Д< ;)
前にウチの娘が感染して、大変な目にあってました。
かかりたくないですね。
投稿: tak | 2012年11月30日 10:58
ひっしー改めビニ傘女 さん:
ノロ経験者でしたか ^^;)
さぞかし大変だったでしょうね。
「同時多発ゲロ状態」 とは、想像するだに恐ろしいです。
うがい手洗い、励行します。
ありがとうございます。
投稿: tak | 2012年11月30日 10:59