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2012年11月 5日

4ドア・セダンはお好き?

先日、同年代の友人と話していて気付いたことがある。それは「俺たちって、4ドア・セダンにはまず乗らないよね」ということだ。2人とも車は何台も乗り換えているが、「自分が 4ドア・セダンのオーナーになっている姿を想像できない」という点で、見事に一致した。

それで、車としての先進性やエコロジカルな価値は十分承知しながら、プリウスにはあまり魅力を感じない。エコ・カーを買うなら、別の車種を選びたい。

同年代の友人たちを見渡しても、4ドア・セダン派はいないわけではないが、極少数派である。彼らは仲間内ではかなり「おっさんくさい」存在とみられている。いつ見てもスーツにネクタイか、ゴルフウェア姿。クラス会の後の二次会には馴染みのホステスがいるクラブに行きたがり、チークダンスに目がない。

考えてみると、こうした 4ドア・セダン派の趣味は、我々の世代(還暦以下)にとっては「オッサンくさい」と映るが、団塊の世代より上の連中にとっては、それはもう立派な「スタンダード」なのである。なにしろ「いつかはクラウン」というぐらいのものだ。

そういえば周りを見渡すと、65歳以上には見事に 4ドア・セダン派が多い。車を買う際には、それ以外の選択肢はあり得ないと考えているかの如く、ほぼ自動的に 4ドア・セダンを選んでいる。65歳より下になるにつれてその比率が減り、60歳を境にほとんど皆無に近くなる。

モノを所有することに関して、「ステイタス・シンボル派」と「ライフスタイル派 に大別するとすれば、4ドア・セダンは明らかに前者の趣味で、左ハンドルのジャガーに乗りたがるなんていうのは、その歪んだ典型である。我々の世代では、左ハンドルのジャガーなんて恥ずかしくて乗れない。

私は世代論を振りかざしすぎるのはあまり好きじゃないが、4ドア・セダンに乗っているかどうかというのは、かなり明確な指標になりそうに思う。自動車メーカーは数年ごとのサイクルで「4ドア・セダンの復権を」なんてことを言い出すが、それは多分「演歌の復権を」というのと同じぐらい無理な相談だ。

4ドア・セダンも演歌も、消えてなくなりはしないが、市場性はどんどん低下する。ちなみにかの友人と話していて、「クラウンとカローラの存在意義はまだわかるけど、"マーク X" って車種は何のためにあるんだかわからない」という点でも、見事に一致した。

 

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コメント

俺はポルシェに乗りたいです

投稿: hiroyuki | 2012年11月 6日 21:37

hiroyuki さん:

>俺はポルシェに乗りたいです

私も乗ってみたいと思わないわけではありませんが、所有したいとは思いません (^o^)

投稿: tak | 2012年11月 7日 01:25

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