民主党のイメージ戦略が暗すぎ
明日は衆議院総選挙。あまりに形勢がはっきりしすぎているので、当たるに決まっている予言をここでしてもしょうがないのだが、民主党は惨敗するだろう。今回のキャンペーン・ポスターからして、あまりにも暗すぎる。せっかくヌーボーとした野田さんの顔を、あんなにコントラストのきつい「どす黒モノクロ・アップ」にしちゃって、瀬戸際感出しすぎだ。
民主党のメディア戦略は昔からとてもお下手で、7年前の「郵政選挙」の時に、小泉さんブームで沸き立つ自民党に惨敗した時も、岡田さんの登場する TVCM がものすごく暗かった。やっぱりどす黒いモノクロで、岡田さんが虚空に向かってなにやら難しいことをつぶやいたかと思うと、自ら歩いて画面の外(下手側)に去るという、暗示的すぎるものだった。
キャンペーン CM で、暗い顔した党代表が自分で歩いて去ってしまうなんて、あれでは自ら惨敗ムードを増幅しているようなものだったが、今回も同様の雰囲気がむんむんしている。民主党の広報ブレーンって、状況が難しくなると「暗~いどす黒・アップ」にしたがる性癖があるのかなあ。
今回の民主党の TVCM は、ポスターほどには暗くない。しかし「総理をやって 1年余り」で気付いたのが、「大事なことは決めること」という TVCM も、フツーの神経だったら 「1年もかかって、気付いたのがそれかよ!」とツッコミたくなって当然ではないか。
民主党って、もっとマーケティング手法を上手に取り入れた広報をやらないと、どんどんじり貧になってしまうのが確実なんだがなあ。まともなブレーンがいないんだろうなあ。
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