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2012年12月 9日

九州の寒さ

今週は仕事で 5日から 7日まで九州大分県の別府に滞在し、いったんつくばの地に戻ってからすぐに折り返し、昨日から今日まで長崎に滞在している。九州といえば温暖の地と思っている人が多いが、どちらも寒くて震えている。

長崎の冬は結構寒いと経験で知っていて、今日からはとくに冷え込むとわかっていたから、それなりに覚悟してきた。だから寒いには寒いが、驚くほどではない。しかし別府は温泉もあっていつも湯煙を噴き上げているし、どちらかといえば瀬戸内に面する位置に近いから、あんなに寒いとは想定していなかった。

想定外だったモノやコトというのは、心の準備が追いつかないから、大抵骨身に堪える。別府の寒さがまさにそうで、数字に表れた気温以上に寒く感じた。

想定外といえば、今年の八月末に北海道の小樽に行った時もそうだった。あのうだるような残暑の中、「涼しい北海道に行けば、少しは一息ついて楽ができるだろう」と期待して行ったところ、到着した小樽の地は夕方を過ぎても 32度を超えていて、この日の北海道での最高気温を記録していた。

坂道の多い小樽の街を汗だらけになってひいひい言いながら歩くと、土地のばあさん連中も「70年以上生きてるけど、こんなに暑いのは初めて」と音を上げていた。北海道の人は普段、27~28度ぐらいの気温で十分に暑がるから、32度というのは猛烈な熱さに感じただろう。

北海道は夏でも日が暮れたら半袖シャツ一枚では肌寒く感じることが多いが、この日は日が暮れても暑く、うんざりするほどだった。一部には、「夜になっても Tシャツ 1枚で歩ける内地の夏にあこがれていたから、うれしい」などと言う人もあったが、「涼しい北海道で一息つける」と期待していた私は、この想定外の熱さでバテた。

関東では 35度とか 36度とかいう猛暑に耐えているのに、想定外で期待が外れると、32~33度であんなにバテてしまうのである。人間の感覚というのはなかなか難しい。

とにかく最近の日本は、夏は北海道まで暑く、冬は九州まで寒いという極端な気候になりつつあるようなのである。「涼しい北海道で一息つこう」とか「九州で暖まろう」なんていう期待は、もはや甘いものになってしまったのだ。

 

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コメント

確かに、寒い(>Д< ;)

投稿: hiroyuki | 2012年12月10日 08:38

hiroyuki さん:

「冬は寒いもんだよ」とはいえ、夏があんななのにこれでは、極端すぎますね。

投稿: tak | 2012年12月12日 00:00

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