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2012年12月 5日

勘三郎ショック

朝起きて、勘三郎死去のニュースを聞いて愕然とした。平成になってからの最高の歌舞伎役者は勘三郎だと思っていたので、あまりに早い死が残念すぎるほどだ。

私としては、彼は親勝りだったと思う。人間国宝だった先代も偉大な役者で、晩年は歳を重ねた枯れた味があったが、それを除けば、当代(といっても、この世にいなくなってしまったのだが)は先代の域に既に達していた。さらに先代がやりたくてもできなかった、前衛的な試みも存分に果たし、ちゃんと成功していた。

六代目菊五郎の築いた芸風を継ぎ、平成の世に完成させたのは素晴らしい業績だった。あの『髪結新三』や『松浦の太鼓』が、もうビデオでしか見られないとは、本当に悔しい。まだまだすごいことができたはずなのに、もうこの世にいないとは悲しすぎる。日本の損失だ。

ショックすぎて、「冥福を祈る」などという決まり文句を言う心境まで至っていない。ただショックである。あとは、中村屋の後継者、勘九郎に乗り移って大化けさせてくれと願うばかりである。

 

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コメント

勘三郎さん、俺の両親とほぼ同い年なんですよね
なんかそれもショックです (´・_・ `)

投稿: hiroyuki | 2012年12月 6日 00:03

hiroyuki さん:

>勘三郎さん、俺の両親とほぼ同い年なんですよね

どうか、勘九郎を応援して上げてください。

投稿: tak | 2012年12月 6日 21:05

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