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2013年1月25日

駆け込み退職、123人が 41人だったら 「想定内」 というのか?

近頃、「素直に嬉しい」という妙な表現が流行っているが、"相次ぐ駆け込み退職希望 「想像より 3倍多い」" という記事を読んで、私は素直にびっくりした。

上田清司・埼玉県知事が、同県の 2月からの退職手当削減を受けて教職員の駆け込み退職が相次いでいることについて、記者会見でこう漏らしたんだそうだ。報道によると、埼玉県の駆け込み退職者は全国で最も多く、123人。ということは、埼玉県知事は 41人ぐらいは駆け込み退職者が出るだろうとは踏んでいたということになる。

たとえ 41人だったとしても 佐賀の 36人、徳島の 12人よりずっと多いわけだが、そのくらいだったら「想定内」ということらしい。つまり埼玉県は、41人ぐらいの駆け込み退職者を想定しつつ、2月からの退職手当削減を決定していたわけだ。ふぅん、なんだかなあ。

この件に関しては、途中で辞める教師ばかりが「無責任」と批判されているように見えるが、その無責任振りを発揮させたのは、中途半端な区切りでの退職金削減を決めた自治体である。サラリーマン体質の教師が少なくないのは、昨日や今日の話じゃないのだから。

私の考えとしては、3月末までの定年を全うした教職員の退職手当は、きちんと保証してあげるべきだったと思う。2月で削減というのは、「どうぞ駆け込み退職してください」と言わんばかりの措置ではないか。

 

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コメント

 今回の条例は退職給与の削減を目的としています。4月1日付けで削減とすると、38億円埼玉県だけで余分にかかるそうです。全国では1000億円位とか。平均150万円の削減といっても、2.3月分の給与を差し引くと70万円ぐらいの減額になるそうです。
 私は、30数年の教員生活の最後にこのような決定をすることに違和感を覚えずにはいられません。今まで見送ってきた子供たちに顔向けできるのでしょうか。2700万円のうちの70万円です。200万円が130万円になるのとは訳が違います。充分な退職給与かどうかは別の議論としても、現在の国と地方の財政状況を考えればやむ得ないことだと思います。
  しかし、子供たちには、正しく反面教師として認識してもらいたいものです。
  

投稿: basara | 2013年1月26日 04:50

4月からにすればよかったんですよね(´・ω・`)

投稿: hiroyuki | 2013年1月26日 17:07

教師に苦渋の決断をさせた方が間違ってますね。減額したって体面を考えてどうせ3月一杯やるだろうと、甘く考えたんでしょうね。

子供たちには、自治体の間抜けぶりを知ってもらういい機会になりました。

投稿: ハマッコー | 2013年1月26日 21:12

basara さん:

>私は、30数年の教員生活の最後にこのような決定をすることに違和感を覚えずにはいられません。今まで見送ってきた子供たちに顔向けできるのでしょうか。2700万円のうちの70万円です。200万円が130万円になるのとは訳が違います。

私個人としても、70万円ぐらいの違いで、こんな無責任な辞め方をするというのは、違和感があります。

ただ、我々に違和感があることと、実際にそうしたことが生じるというのとは別問題で、要は、そうしたことがないような運用にすべきではなかろうかということです。

「想像より 3倍多い」 という記事からは、埼玉県知事は、「38億円の削減効果が現われるならば、41人ぐらいの駆け込み退職は仕方がない」 と思っていたと読み取れます。
それが、思っていたより 3倍多いので当惑しているということですね。

41人ぐらいは駆け込み退職すると想定していながら、2月からの退職手当削減を決めたというのが、わたしには 「びっくり」 なのです。

コスト削減は、その効果が多少は薄れるとはいいながら、4月からの実施でも実現できるわけなので、「なんだかなあ」 と思うわけです。

投稿: tak | 2013年1月26日 21:30

hiroyuki さん:

>4月からにすればよかったんですよね(´・ω・`)

と、私も思うわけです。

投稿: tak | 2013年1月26日 21:31

ハマッコー さん:

>教師に苦渋の決断をさせた方が間違ってますね。減額したって体面を考えてどうせ3月一杯やるだろうと、甘く考えたんでしょうね。

>子供たちには、自治体の間抜けぶりを知ってもらういい機会になりました。

同感です。

それから、子どもたちは、「教師もフツーの商売なんだな」 とも知ったことでしょう。

投稿: tak | 2013年1月26日 21:37

2、3月分の給与を差し引くと、という論理がよく分からないですね。それは本来、2ヶ月分の労働の対価ですよね。

投稿: 山辺響 | 2013年1月28日 10:27

山辺響 さん:

>2、3月分の給与を差し引くと、という論理がよく分からないですね。それは本来、2ヶ月分の労働の対価ですよね。

退職金をもらう人の視点から見ると、2ヶ月早く失業状態になり、その分の給与が減るので 「差し引き」なんでしょう。

ただ、それを考慮しても、2ヶ月間働かずに楽して、ちょっとだけ多くのお金がもらえるということなので、まあ、「差し引き」かどうかというのは、考え方の問題でしょうけど。

ちなみに行政側からすると、本来は駆け込み退職する人に支払うはずだった給与を、他の人(臨時教員?) に支払うための、いろいろな調整だのなんだのに経費がかかっちゃうんでしょうね。

臨時教員の給与は、定年間近の人より安くて済むでしょうが、それもたった 2ヶ月のことであり、その間の調整にいろいろコストがかかるので、2月で切っちゃうことの経費削減効果って、期待したほどには大きくないでしょうね。

投稿: tak | 2013年1月28日 14:08

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