iPhone の使用に 「限界温度 (摂氏 35度)」 があったなんて!
季節が逆の南半球にあるオーストラリアでは今、記録的な猛暑になっているらしい。内陸部では気温が華氏 122度(摂氏50度)を上回ると予想される地域が出ているらしく、気温を色分けで示す天気図に、これまでは必要なかった新しい色(紫とドレッドピンク)が追加されたという。(画像は Wired の記事より)
シドニーでは現地時間の 1月7日に、最高気温が華氏 108度(摂氏 42度)に達した。風呂の湯温でも、42度では熱すぎて長くは入っていられない。大変な暑さである。Wired はこの温度について次のように記している。
アップルによると、これは iPhone を安全に使用するには暑すぎる温度だ。仕様では、動作時には摂氏 35度以下を保つよう求めている。
知らなかった。iPhone の使用に際してそんな限界温度が設定されていたなんて。どれどれと思って調べてみると、なるほど、Apple の 「リチウムイオンバッテリー」 というページ の右サイドバーに、次のような記述がある。
ホットなヒント
iPod、iPhone、iPad やノートブックコンピュータを定められた動作環境より高温の場所 (35度以上) で利用すると、バッテリーの容量に恒久的なダメージを与えてしまう恐れがあります。例えば、ダメージを受けたバッテリーは、所定の充電で得られる駆動時間に達することができなくなるかもしれません。また、高温環境でデバイスを充電すると、ダメージはより大きくなります。高温環境でのバッテリー保存も、取り返しのつかないダメージをバッテリーに与えることになります。
近頃は日本の夏でも摂氏 35度以上になるのは、そんなに珍しいことではない。気象庁発表が 35度以下でも、真昼の日向では多分、40度を超えていることがあるだろう。つまり、日本の夏でも iPhone だけじゃなく、リチウムイオンバッテリーを使うデバイスが正常に動作しなくなる可能性があるということだ。
これまでは幸いなことに、そんなようなことはなかったが、このまま地球温暖化が進めば、リチウムイオンバッテリーのメーカーにはしっかり対策を施してもらわなければならない時が来るのかもしれない。
そうえいば、気温が 38度を超えると、人の座っていた座布団がひんやりと感じられることがある。無茶苦茶暑い日には、iPhone を洋服の内ポケットの奥にしっかりと入れて、体温で冷やしておくといいかもしれない。北海道ではビールの凍結防止のために冷蔵庫に入れるなんて話を聞いたことがあるが、その裏返しだ。
それにしても、地球という星の寒暖の差は、これまでより激しくなってしまったようなのだ。人間という生物は、これまでのモデレートな気候で辛うじて棲息してきたのだね。この微妙にも最適な環境を自らの手で壊しつつあるというのも、なかなか因果なことである。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- JR の往復割引が終了するのは残念!(2024.12.03)
- 首都圏での闇バイト強盗事件、その傾向と対策(2024.11.28)
- 「なりすまし広告」って何のことか、やっとわかったよ(2024.10.30)
- 芋煮会で焼肉パーティなんかするから・・・(2024.10.13)
コメント
50度ってどないでしょうね(;´Д`A ```
投稿: hiroyuki | 2013年1月11日 22:17
今時のハイブリッド車やEV車なんかのリチウム電池は、どうやって対策してるんでしょうね?ちょっと気になります。
投稿: もりけん | 2013年1月12日 00:19
hiroyuki さん:
>50度ってどないでしょうね(;´Д`A ```
ちょっと前までは、南インドとかアラビア半島の砂漠とかでしかあり得ないと思ってたんですがね。
人が死にますね。
投稿: tak | 2013年1月12日 01:49
もりけん さん:
>今時のハイブリッド車やEV車なんかのリチウム電池は、どうやって対策してるんでしょうね?ちょっと気になります。
エンジンと一緒に冷やしまくるんでしょうかね。
投稿: tak | 2013年1月12日 01:49