ボクシングのウェイトについて考える
ボクシングにはウェイトによって多くの階級がある。WBA(世界ボクシング協会)と、WBC(世界ボクシング評議会)の階級は、17階級もある。単純にはヘビー級、ミドル級、ライト級 (重量級、中量級、軽量級) の 3階級あればいいような気がするが、それでは商売にならないのだろう。
階 級 | 体重(ポンド) | 体重(キログラム) |
ミニマム級 | ~105 | ~47.61 |
ライトフライ級 | 105~108 | 47.61~48.97 |
フライ級 | 108~112 | 48.97~50.80 |
スーパーフライ級 | 112~115 | 50.80~52.16 |
バンタム級 | 115~118 | 52.16~53.52 |
スーパーバンタム級 | 118~122 | 53.52~55.34 |
フェザー級 | 122~126 | 55.34~57.15 |
スーパーフェザー級 | 126~130 | 57.15~58.97 |
ライト級 | 130~135 | 58.97~61.23 |
スーパーライト級 | 135~140 | 61.23~63.50 |
ウェルター級 | 140~147 | 63.50~66.68 |
スーパー・ウェルター級 | 147~154 | 66.68~69.85 |
ミドル級 | 154~160 | 69.85~72.57 |
スーパーミドル級 | 160~168 | 72.57~76.20 |
ライトヘビー級 | 168~175 | 76.20~79.38 |
クルーザー級 | 175~190 | 79.38~86.18 |
ヘビー級 | 190~ | 86.18~ |
眺めてみると、ライト級以下が軽い方に向かってどんどん細分化されたらしいことがわかる。「フェザー (feather)」「バンタム (bantam)」「フライ (fly)」「ミニマム (minimum)」 というのは、それぞれ 「羽根」「バンタム (チャボににた闘鶏用の鶏)」「ハエ」「最小」 という意味である。
鶏が羽根より軽いというのは変だが、まあ、長らくそう言い習わしてきたのだから仕方がない。フェザーより軽いなら「ダウン(down)」があるが、さすがに「ノック・ダウン」の「ダウン」 とスペルも発音も同じだから、絶対に採用されないだろう。ちなみに「フライ級 = ハエ級」というのはかなりひどい。
ライト級とミドル級の間には、「ライト」だの「スーパー」だのを除けば、「ウェルター級 (welter)」というのがある。これは辞書を引くと 「突然押し寄せること、洪水、混乱、騒動、ころげ廻ること」とある。なんでこんな名称になったんだか、さっぱりわからん。
ミドル級とヘビー級の間は案外大雑把で、不思議なことに、「ライトヘビー級」と「ヘビー級」の間に「クルーザー級(cruiser)」というのがある。「巡洋艦」という意味だ。なるほど、ヘビー級を「戦艦」とすれば、それほどには大きくないから巡洋艦なのだろう。
アマチュア・ボクシングでは、ライトフライ級の下をミニマム級といわず、「モスキート級(mosquito)」という。「蚊級」である。確かに蚊はハエより軽いだろうが、これもまたひどい言い方ではある。
ちなみに私の現在のウェイトはスーパーミドル級だが、必死に減量すればミドル級までは落とせると思う。死ぬ思いをすればウェルター級まで行けるだろうが、そこまでする気は毛頭ない。
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コメント
俺はこの1年でフライ級からウェルター級になってしまいました
(´・_・`)
投稿: hiroyuki | 2013年1月16日 17:06
hiroyuki さん:
それはちょっとやばいんではないですか?
投稿: tak | 2013年1月16日 23:07