周囲が年寄りばかりになって
私も昨年還暦になったが、団塊の世代は既に 65歳に到達しようとしている。もう 5~6年したら、70歳の大台に乗るのである。少子高齢化が問題になって久しいが、大分前からの実感として、街は年寄りばかりである。
昨日、「お前と共に年を取れ」なんていう記事を書いてしまったせいかもしれないが、妙な行きがかりでこんな記事を書き始めてしまっている。
昔、永六輔さんが「駅や劇場のトイレが混雑している時、なるべく若い人の多い列に並ぶといい」と言っていた。年寄りは小便の切れが悪いので、時間がかかる。若い人の多い列はサクサクいくのである。
最近実感しているが、スーパーやホームセンターなどのレジに並ぶ時も同様だ。年寄りの多い列は時間がかかる。なにしろ、財布からお金を取り出すのが遅いのだ。小銭を 1枚ずつ取り出したりするのはまだいい。時々、ボーっとしたまま精算に取りかかれない年寄りもいる。認知症寸前だ。
駅で切符を買うのに手間がかかるのも年寄りである。たまに知り合いの年寄りに、電車で目的地まで付き添ってあげなければならないことがあるが、年寄りはほとんど SUICA などの IC カードなんて持ってないから、わざわざ自動販売機に並んで切符を買うまで待っていてあげなければならない。これが一苦労だ。
なにしろ、自動販売機で自分の番になってから初めて、目的地までの運賃を調べ始める。「これはいかん!」と走り寄って、「○○円ですよ」と教えて上げると、財布からコインを 1枚ずつゆっくり取り出して機械に入れ始める。「Suica を買っておくといいですよ。有効期限なんてないし」と、何度すすめても、全然ピンと来てくれない。
「電車なんて、たまにしか乗らないから、カードなんて要らない」という。カードを入手することが、電車に乗るたびに自動販売機で切符を買うよりも、死ぬほど面倒なことだと思っている。それで「その度ごとに買えばいい」と、のたまうのでる。当人はそれでもいいだろうが、付き添う側の身にもなってくれ。
いや、こんなことぐらいでイライラしてはいけない。こんなのは、まだ生やさしいのである。とにかく、日本の国の年寄りは、これからますます増えるのだ。
スーパーのレジや自動販売機の前で、小銭を 1枚ずつ取り出して並べる人ばっかりになるのだ。座布団程度に躓いて、ずってんどうと転ぶ人ばっかりになるのだ。「アレ、もってきてくれる? アレ、アレだよ」としか言えない人ばっかりになるのだ。ちょっと力んだぐらいで失禁してしまう人ばっかりになるのだ。
こんなことを書いている私だって、いつそんな風になるか知れたものではない。エラいことである。よっぽど気を付けなければならない。
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コメント
親が遊びにくるときはsuicaを一枚買って
一万円入れて渡したのを思い出します
(´∀`)σ)Д`*)
投稿: hiroyuki | 2013年1月 7日 21:12
レジで硬貨を一枚ずつ出してるのはまだましです。
ATM の列で並んでいましたが、いつになっても前のおばさんが終わってくれない。じっと立っているだけで何もしない。イライラして、「どうしたんですか」と尋ねると、「待ってますねん、待ってますねん」としか言わない。
どうやら、機械の前で「サンマンエン、サンマンエン」と念じれば、3万円が出てくると思い込んでいたようです。
私もこうならないという保証はない。
投稿: ハマッコー | 2013年1月 7日 21:40
hiroyuki さん:
それはいい考え!
親孝行ですね!
投稿: tak | 2013年1月 8日 01:12
ハマッコー さん:
それはまた、すごいばあさんですね。
ただ、それを念じるならお稲荷さんかどこかに行った方がいい (^o^)
投稿: tak | 2013年1月 8日 01:13