トラブル続きのボーイング 787
鳴り物入りで登場したボーイングの新鋭機、B 787 が、何やら問題になっている。JAL でも ANA でも、あちこちでトラブルを起こしているのだ。米連邦航空局(FAA)としてもさすがに放ってはおけず、787 の基幹システムに関する包括的調査に乗り出したらしい。
昨日の午後、宮崎空港に到着した羽田発 JAL 609便で、左エンジン付近からオイルが漏れているのが見つかった。JAL では同型機が、7日にボストン・ローガン国際空港で出火事故を起こし、翌日には同じ空港で燃料漏れ事故を起こしている。
JAL ばかりではない。ANA でも昨年12月、岡山―羽田便の飛行中に、操縦席の窓ガラスにひびが入る事故が起きている。短期間のうちにトラブル続きなのだ。
実は私は、昨年春に熊本に出張した際に、納入されたばかりと思われるピッカピカの B 787 に乗るという幸運(?)に恵まれて、ちょっと興奮したのを覚えている。何しろ音が静かで機内設備も快適、内部の湿度も低すぎずしっとりとして、乗り心地はものすごくよかった。是非また乗りたいと思ったものである。
その B 787 がそんなにヤバヤバだったとは、その時はつゆほども知らなかったのである。知っていたら着陸して機外に出るまで落ち着かなかっただろうから、知らないでいてよかった。まさに知らぬが仏である。
立て続けの不具合はきっちりとボーイング社にフィードバックされて、徐々に改良されるんだろう。ある意味、コンピュータ・ソフトのバグ・フィックスみたいなものだ。ANA と JAL が世界に先駆けて B 787 を導入するローンチング・エアラインとなったのだが、これはどうも、日本人がβ版で命がけの実験材料にされてるみたいで、どうにも寝覚めが悪いなあ。
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コメント
乗り心地はものすごくいいらしいですね(*゚∀゚)=3 ムッハー!!
投稿: hiroyuki | 2013年1月12日 23:37
hiroyuki さん:
>乗り心地はものすごくいいらしいですね(*゚∀゚)=3 ムッハー!!
いいですよ。本当に。
全ての飛行機が B 787 になればいいのにと思ったぐらいです。
投稿: tak | 2013年1月13日 21:28