世の中の「酒離れ」の最先端を走る
先日、4泊 5日で関西に出張した。最近は長くても 2泊 3日の出張が多かったから、個人的には久しぶりの長旅である。初日は 3時過ぎの新幹線で東京駅を出発し、日が暮れてから大阪梅田のホテルに入る。
出張中は車で帰宅する必要もないので、寝る前にお酒の 1本も飲みたくなるだろうからと、ホテルに入る前に、コンビニで缶チューハイを 1本買う。ただ、ホテルの部屋に入ってもすぐに飲むわけにいかない。出張の間も別の仕事を抱えていたので、買ったばかりの缶チューハイを冷蔵庫に入れ、PC を取り出してデスクワークだ。
途中でシャワーを浴びて気分転換し、再び仕事の続き。夜中過ぎになって眠くてたまらなくなり、ベッドに倒れ込むようにして潜り込む。
朝になって、「ありゃ、缶チューハイ飲むの忘れた!」と気付く。捨てるのももったいないから、バッグの片隅に入れて、仕事の現場に向かう。この日から行動を共にするカメラマンは、下戸である。だから、1日の終わりに 「ご苦労さんで 1杯」ということはない。夕食が終わると、「お疲れ様」と別れて、京都宮津市の、天橋立に近いホテルの部屋に入る。
缶チューハイをバッグから取り出して冷蔵庫に入れる。そして前夜からのデスクワークの続き。途中でシャワーを浴びて、前夜と同様のプロセスを辿り、ベッドに倒れ込む。翌朝、「ありゃ、またしても、缶チューハイ飲み忘れた」と気付き、バッグに入れる。
三日目も無事に仕事を終えて、三泊目の京都駅南口のホテルに入る。前夜と同様のプロセスを辿り、四日目の朝になって、またしても缶チューハイを飲み忘れたことに気付く。
四泊目のホテルでさすがに、同じ缶チューハイを毎日バッグに入れて持ち運ぶことが馬鹿馬鹿しくなり、夜の仕事を早めに切り上げてシャワーを浴び、ようやく缶チューハイのプルトップを開けて口を付ける。
飲めばおいしいとは思う。ところが最近は酒量がめっきり減っているのですぐに酔っぱらい、ベッドに倒れ込むように眠る。五日目は缶チューハイを持ち歩くこともなく、無事にミッションを完了し、帰路についた。
帰りの新幹線の中で、自分がよくよくお酒を必要としない人間になったことに気付き、我ながら驚いた。8年ぐらい前までは、いつも缶ビールを飲みながらブログの更新をしていた。「週に 1日ぐらいは、休肝日を作りたいなあ」と思いつつ、それは決して果せなかった。
そしてちょっと前までは、「俺も週に 2~3回しか酒を飲まなくなってしまったなあ」と驚いていた。ところが最近では、週に 1度も飲まなくても平気である。せっかく缶チューハイを買っても、いつの間にか飲み忘れたまま眠ってしまうなんて、昔だったら考えられない。
世の中は「酒離れ」と言われるが、私はその最先端を走っているみたいである。
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コメント
>「週に 1日ぐらいは、休肝日を作りたいなあ」 と思いつつ、それは決して果せなかった。
今、↑ここです(笑) いや、「決して果たせなかった」とまでは行かないな。4週のうち3週くらいは週1日の休肝日を確保しているので、頑張っている方かも(^^;
投稿: 山辺響 | 2013年2月26日 09:48
ホテルに缶ビールは鉄板ですね
(゚▽゚*)
投稿: ひろゆき | 2013年2月26日 15:13
山辺響 さん:
それは確実に頑張っている方です。
フツーは習慣性ほど手に負えないものはありませんから。
投稿: tak | 2013年2月27日 10:24
ひろゆき さん:
私は、10年前までは缶ビール、5〜6年前まではワンカップ、2〜3年前から缶チューハイ、最近はそれを買っても飲み忘れるというパターンです ^^;)
投稿: tak | 2013年2月27日 10:28