iBooks 日本版スタートと、Kindle との違い
Apple が日本版 iBookstore の開設を正式に発表した。(参照)
2~3日前から「ひっそりとオープン」というニュースが、これまたひっそりと伝えられていて、iBook アプリの "store" ボタンをクリックしてもいつもと変わらないが、次に「ランキング」をクリックすると、日本版電子書籍がずらりと出てきていた。それで「ああ、始まりつつあるんだな」と思ってはいたのである。
そして今日の正式発表以後は、"store" ボタンをクリックしただけで、日本版のストアが表示される。さらに「カテゴリ」ボタンをクリックすると、「ビジネス/マナー」「フィクション/文学」「マンガ」「ミステリー/スリラー」「ライトノベル」の 5カテゴリーが表示される。
ちなみに「ミステリー/スリラー」と「ライトノベル」は文学扱いされていないのが興味深い。確かにこの 2つを「フィクション/文学」の中に入れてしまうと、オーソドックスな文学ファンにとっては探しにくくてうっとうしいだろうから、しかるべしである。ただ Kindle の充実したカテゴリーに比べると、これっぽっちではまだまだ見劣りがする。
とはいえ Kindle の場合は、あくまでも Amazon のサイトの中の「Kindle 本」に行って選んだり購入したりするというシステムで、Kindle アプリは「閲覧」のためと、はっきり切り分けられている。一方 Apple の場合は、PC 版 iTunes からは iBooks に入れるが、iPhone アプリの iTunes からは、今のところ入れない。
この辺りが、Amazon と Apple のコンセプトの基本的な違いのようだ。Amazon の場合は、とにかく Amazon のサイトで買ったものを、Kindle アプリで読む。Apple の場合は、電子ブックを買って読むなら、わざわざ iTunes まで行かなくても iBooks だけでこと足りる。
元々書籍からスタートした Amazon と、音楽からスタートした iTunes の違いなのかもしれない。いずれにしても、Windows 版の iTunes は重いので、iBooks だけで済むのはありがたい。
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コメント
ミステリ好きです。
ハードカバーは重いし持ち歩きにくいので、
たいていは文庫を待つのですが…。
新刊が充実するならiPadはありですなあ。
(* ̄ー ̄*)
投稿: ひろゆき | 2013年3月 7日 14:10
ひろゆき さん:
iPhone でミステリーを読むってのも、十分にありだと思いますよ。
投稿: tak | 2013年3月 7日 16:08